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心底気が乗らない。
高専の敷地に、入りたくない。
呪術界との縁を片っ端から切って早4年_________。
最悪だ。今からでもそこら辺に置いて帰るか?
『特級呪物』
"ウケる〜、何これキモい!"
"中身ちょー気になるんですけどぉ!"
"剥がそうよ!このお札みたいなの!"
そう、全部あのJKたちのせいだ。
仕事帰り、近所の公園で騒いでたあの三人組。
くそっ、なんでこんなのに好奇心なんか持つんだよ。
見りゃわかんだろ、危ないものだって。
それでも....
"ごめんなさいっ!助けてくれて...ありがとうございます!!"
仕事に明け暮れ適当に人生を過ごしていたなかで、心から感謝されるのなんて久しぶりのことだった。
それで私は調子に乗った。
そのまま元あった場所に戻せば良かったのに...。
回収した特級呪物は、私の鞄の中にある。
目の前には、かつて通っていた学校の門。
あぁ、気が乗らない。
さっさと渡してさっさと帰ろう。
そんで今日はウー〇ーイーツでコンビニの菓子大量買いしてやけ食いだ。
うん、それが良い。
「うそ......」
一瞬、時が止まったように感じた。
この世で一番遠ざけてた人の声。
こっちこそ、誰か嘘だと言ってくれ。
背中に刺さる目線が痛い。
最悪だ。今日は本当に最悪の日だ。
「A、だよね?」
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しらす - 面白いです!応援しています♪ (2021年3月3日 4時) (レス) id: 0909f67dda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜の花 | 作成日時:2021年2月8日 19時