もしも私が強かったなら〜番外編〜

☆ ページ47

若武が叫ぶ。


まあ、無理もない反応。


沙菜ちゃん･･･なんだって、そんな気に？






｢いいじゃん、お願い！


若武君は絶対、元気で明るい、可愛い子になりそうでしょ？


それで黒木君は、大人っぽい美少女になりそうだよね。








もちろん、上杉君や小塚君、ツバサ、七鬼君のも見たいよ？


でも時間的に無理じゃない。


だから、特に見たい二人を選んだの。






ね？お願いっ！｣


黒木君はフッと笑い、若武を見る。


｢諦めな、若武先生。


彼女のパーティーなんだから。｣


若武は、はあ、とため息をついた。


｢しゃーねーな。｣


わあ、なんか楽しみ！









十分後。


まず黒木君が、姿を見せた。





｢･･･可愛い！｣


沙菜ちゃんの言葉に、みんなが同意！


だってだって、すっごく美少女なんだもの！


例えるなら･･･東條渚さんくらい、かな。


それか、それ以上。









黒髪で、ストレートの、ロングヘアのウィッグをしてるんだけど、それがすごい似合う。





私、女子なのに、負けてる･･･。









｢おい、入るぞ。｣


次は若武のご登場らしい。





カチャ


｢･･･可愛い！｣


沙菜ちゃんが、先程と全く変わらないセリフで叫ぶ。


なんだろ･･･黒木君もだけど、こちらも違和感なし！








｢可愛いとか、嬉しくねぇ！｣


あらら、ドンマイ！



こちらは黒木君のつけてるウィッグの、茶髪バージョン。


カラフルなヘアピンをさしていて、すごくマッチしてる！









あ、若武にも私、負けてる･･･。









｢ね！写真撮らない？｣


どうやら沙菜ちゃん、写真を撮るのが好きらしくて、今回も頼んできた。


若武はめちゃくちゃ嫌そうな顔してる。


｢若武。諦めなよ。


主役は沙菜ちゃんなんだから。｣


黒木君のセリフと少し似せて言うと、渋々、若武も寄ってきた。








ふふ、ドンマイ！

☆→←☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す