☆ ページ33
〜第二回戦〜
｢王様だーれだ？｣
｢よっしゃああああああ！！！｣
聞かなくても分かる、王様は若武！
私は五番だよ。
｢二番と五番がこれを着るっ！！｣
･･･え！？
若武は袋から、黒色の生地に白いフリルがふんだんにあしらわれた、メイド服を二着取り出した。
｢二番は俺だけど。｣
なんとも素直に挙手したのは、翼。
うん、翼なら絶対に似合うよ？
でも私は無理っ！！
｢五番は誰？｣
さあ、誰でしょうね･･･。
｢あ、アーヤでしょ。
わかりやすい！｣
バ、バレた･･････
仕方ないから書斎を出て、用意された部屋で着替える。
スカート短くないっ！？
フリル多すぎない！？
ああ、絶対に私、笑われる･･･。
｢入るよ。｣
｢はーい、どうぞ！｣
翼の声が聞こえた。
もう翼は、書斎に戻ってきたみたい。
これからみんなに見せるなんて。
はあ、憂鬱･･･。
ガチャ
｢わ、彩ちゃん可愛いっ！！！｣
扉を開けた途端、沙菜ちゃんの声が聞こえてきた。
そうかなぁ。
沙菜ちゃんの方が似合うと思う･･･。
｢アーヤ、可愛いね。｣
｢ん、似合ってるよ！｣
サラッと褒めてくれたのは、大人な二人、黒木君と翼。
｢あ、ありがとう。｣
でもね･･･
そう言ってる翼の方が、可愛いからね！？
それに毎度のことだけど、黒木君は本当、ナチュラルに褒めるよね。
少し慣れたけど、やっぱり恥ずかしい。
｢似合ってるんじゃね？｣
と言ってきたのは、天然な忍。
忍は素直だから、こっちも素直に嬉しい。
｢ありがとう！｣
｢えっと･･･若武？上杉君？小塚君？｣
なぜか固まっている三人。
呼びかけても返事なし！
頬をつまんだり、肩を掴んで揺らしてみたりしたけど、反応なし！
もういいや、ほっとこ･･･。
｢ね、彩ちゃん！ツバサ！
みんなも、一緒に写真撮らない？｣
早速、自撮り棒をスマホに取り付けている沙菜ちゃん。
｢拒否権あるの？｣
｢ない。｣
あ、即答だ。
私は沙菜ちゃんの隣に並ぶ。
黒木君や翼や忍、固まっていた三人も、次々とやって来た。
｢いくよ？？
ハイ、チーズ！｣
メイド服は恥ずかしいけど、
これはこれで思い出･･･かな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！ これからもがんばります^^* (2019年4月1日 20時) (
レス) id: 188007f767 (このIDを非表示/違反報告)
月 - お話、すごく面白かったです。今後も応援しています。 (2019年4月1日 16時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
しめじ - 評価変なとこ押してしもた、、ごめん。面白かったよ！！ (2019年2月2日 13時) (レス) id: bc1a274c96 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Kokone♪さん» ありがとうございます！また二人の話を書けたらなぁと思ってます！ (2018年9月9日 10時) (レス) id: 188007f767 (このIDを非表示/違反報告)
Kokone♪ - 紗菜ちゃんとアーヤのお話、もっとみたいです！面白かったです！お疲れさまでした！ (2018年9月7日 18時) (レス) id: 1acdcbf3ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵 | 作成日時：2018年5月23日 16時
