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「そっか。」


翼は納得して頷く・・・ように見えた。



でも、その凛とした瞳には、苛立ちも感じられる。


それは、心の友の、いわば勘だった。






「ねえ。


俺とアーヤって、心の友だよね?」


そりゃあ、そうだけど・・・




「同志とも言えるかな。









とにかく、こういうことがあったら、相談するべきでしょ。


違う?」



違わない。全く。


「俺はね、アーヤが心配。


こんなふうに、無理して強がって。





強がらなくていいでしょ。


アーヤも、俺だって、弱いんだから。


これからは絶対、言ってね。」




その話を聞いた私は、また、私と翼の共通点を見つけた。









翼も思ってたんだね。


私に相談してほしいって。


無理しないでほしいって。









「うん。ありがと。」


翼は笑った。


私に届いた花よりも、ずっとずっと綺麗な笑顔で。



















その日。


私のゴミ箱には、一輪の花が捨てられてあった。


それを見て申し訳なく思う。


花には何の罪もないんだから。





「ごめんね。」


そう言ったものの、当たり前だけど、返事はなかった。









ある日、届けられた、一輪の花。


それは、


知らない人からの、


"狂愛"


が込められた、



黒薔薇でした_______________

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向日葵(プロフ) - 月さん» ありがとうございます! これからもがんばります^^* (2019年4月1日 20時) (レス) id: 188007f767 (このIDを非表示/違反報告)
- お話、すごく面白かったです。今後も応援しています。 (2019年4月1日 16時) (レス) id: 422ad37742 (このIDを非表示/違反報告)
しめじ - 評価変なとこ押してしもた、、ごめん。面白かったよ!! (2019年2月2日 13時) (レス) id: bc1a274c96 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Kokone♪さん» ありがとうございます!また二人の話を書けたらなぁと思ってます! (2018年9月9日 10時) (レス) id: 188007f767 (このIDを非表示/違反報告)
Kokone♪ - 紗菜ちゃんとアーヤのお話、もっとみたいです!面白かったです!お疲れさまでした! (2018年9月7日 18時) (レス) id: 1acdcbf3ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作成日時:2018年5月23日 16時

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