もしも私が強かったなら〜番外編〜

☆ ページ11

ある日。


私のもとに届いた、一輪の花。


それにはリボンが巻いてあって、そこに、私の名前が書かれていた。


それを見て、ママは私の机の上に置いたのだろう。




KZの誰かからかな。


そう思ったから、気にも止めなかった。









｢もしもし。彩です。｣


翌日。


なんとなく胸騒ぎがしたから、私は確かめることにした。


花を届けた人の、正体。




｢どうしたの？アーヤ。｣


可能性があるのは、小塚君かな、と思って電話をしてみた。


そして聞いてみたんだけど･･･




｢花･･･渡してないよ、どうしたの？｣


あれ、違うんだ。



｢ううん。いいの、ありがとう。｣


私は電話を切った。









そのあと、みんなに聞いてみた。


沙菜ちゃんにも一応。




でも全員が、首を横に振るばかり。









私の心の中は



たちまち、恐怖でいっぱいになった。

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