閉じ込められました。誰かいませんか？【す+と+ぷ+り】

誰かいませんか？　ころん 20 ページ21

晴れ晴れとした気持ちでイッツァスロールワールドの前までやって来る。


このアトラクションは外装も内装も「かわいい」に包まれた、正に理想の建物なのである。



その中でも特に私が好きなのは、あのお人形たち。

くるくる回って、歌って、とってもかわいいんだ。



と、私の回想はここまでにして、早く中に入ろう。

かなり久しぶりだから心が逸る。




ころんくんと隣に並んで歩いていき、船に乗り込んだ。

船っていうのがまたいいんだよね、これは。
雰囲気出るし。素敵よ。



船に揺られ少し進むとあの音楽が聴こえてきた。

『ああぁ〜、癒される〜』と、私が言うところんくんは同調して
こ「それなぁ〜」と一言。



ころんくんと私、実は結構気が合う。

もしかしたらもしかすると、私たちって感性が似てるのかもしれない。





なーんてかっこつけて考えてみたけれど、実際は、ただの似た者同士かなって思ってる。

好きになるものが似てるのよね。

私の気持ちを理解してくれるから、結構親しみやすい。



……と、一方的に思っている次第である。

なんだか自分で言ってて笑っちゃう。



こ「おーい、なに考え事してんだよ」

そんな風に私が物思いに耽っていると、横からつまらなそうな声が聞こえてきた。

『あ、ごめん。ちょっとね。』

まあ、こんなところに来てまで変な考え事をする必要はないか。



よし、余計なこと考えずに楽しもう！

せっかく好きなアトラクションなんだから。

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