第九百四十四訓 ページ45
結局、あの馬董とかいうビーム男は銀時君に任せて私達は雑魚共を片付ける事にした。高杉を探す事に重点を置いたのだ。
先程まで後ろで彼等が戦っている音を聞いていたというのに、雑魚を倒しながら集合場所へと向かっていればとうとうそれも聞こえなくなっていた。
……それだけ私達が前へ進んでいるという事である。集合場所があるという崖上までどんどん距離が近付く。
(………けど)
______ドシュッ、!!
『っああーー!もう!!執拗い!!何人居る訳!?』
新八「数えてちゃキリないっすよ!」
…………敵の数が!!多すぎる!!!!
路地裏に控えていた雑魚は全員始末したが、それだけで春雨が終わるはずも無く。わらわらと援軍がバケツでもひっくり返したみたいに溢れ出てきたのだ。
私達はそれら全員を丁寧に始末しながらゆっくり前へと進んでいる……つまりは行く手を阻まれてるって訳。ストレスしか無いよね。
「ここは通さん!!」
「馬董様と猩覚様は!?」
「知るか!恐らく応戦中だろう!!三凶星が戦っている間俺達はこいつらを足止めだ!」
………あちらの会話からして大将は戦っている様子。あの馬董という男の他にも居るのだろう、親玉が。
それは不幸中の幸いと言うべきか……いや、だとしてもこの現状も面倒臭すぎるだろう。こうも大した事の無い敵がわらわらと……!
『っ、ちぃ…!!』
銃を持つ相手故すぐさま懐へと飛び込み、腹へと力強い突きで剣を押し込む。ぴしゃっと鼻の頭に血が飛び散った。
が、視界の端で別の銃口がこちらに向いているのを捉えたので直に死体になるであろう敵を地面に投げつけて素早く避ける。
ダダダダ、!!と乱射する相手の銃口の向きを冷静に観察しながら、体を捻って避けながら走る。姿勢は低く、飛びかかる様にシュッ、!!と一閃。鮮血が舞った。
万斉「もう少しだ!あそこに位置する荒野まで行けば集合場所が見えてくる、それまで潰れてはならん!」
『っ、!』
すると、案内役として前で戦っていた万斉くんが一際大きな声を上げる。
それに従って頭をぱっと上げると、確かに視線の先に彼の言う様な荒野が見えた。
何も無いただのだだっ広い空間……あるものと言えば落石の破片くらいか。横に連なる崖の少し前へと位置するそれは、確かに集合場所から近そうだ。
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実珠(プロフ) - ちゃむさん» ありがとうございます〜〜!!!!早く高杉出したいです笑笑笑 ちまちまとではありますが頑張ります!!楽しみにしていてくれると嬉しいです!!!💕 (1月24日 19時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 今回もスッゴく良かったデスーーーー!! 毎回毎回、楽しみにシテマスネーー!更新、無理しないで頑張ってください! (1月24日 2時) (レス) @page37 id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 蘆花さん» 最高だなんて!!!見てくださっている蘆花様も最高ですううう〜!!✨長い間更新停止していて申し訳ない、、、また手に取って下さってこちらこそ有難う御座います嬉しいです✨️💕 ちまちまとではありますが更新頑張ります!!!笑 (1月20日 22時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うそ!!知らぬ間に大量更新!?最高です!!あぁー!!めちゃさいこうです!!とにかく最高です!これからも待ってます!!!!! (1月20日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - ワーーー!!! ありがとう御座います!! (1月11日 22時) (レス) id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2023年12月21日 19時