【銀魂】空から女の子が降ってきました。23

第九百三十八訓 ページ39

＿＿＿＿＿彼ら三人が主軸となって暴れ回る。



歩兵は各個撃破、銃手は爆弾で撹乱し、近接戦へと引きずり込んで斬り伏せる。侍らしくて大変宜しい。



そしてその場は、あっという間に爆発音に戦闘音、狙撃音など色々と辺りから響くどんちゃん騒ぎ。耳を澄ませばワァァァ、！！と雄叫びまで聞こえてくる。





(うーーん凄く煩い……まるで本当に戦だなぁ)





特に爆発音。桂君の爆弾はまだ静かだけど、敵さんの爆弾は死ぬ程煩いんだよね。音響弾か何かですかーってレベル。





(……っと、見学してる場合じゃないか。そろそろ私も参戦しないとサボってるって怒られちゃう)






『……って、あれ？？いつまでぼーっとしてるのさ万斉君。早く行くよ』



万斉「……？？」






………未だ固まったままの万斉くん。まだ状況把握が追いついて無いのかな？


ま、分かるけどね。彼等のめちゃくちゃな戦い方見ると、初見は口ガン開きにして驚いちゃうよねぇ。


でも彼等の戦い方はいわば……そうだなぁ、見かけによらないっていうのかな。大雑把に見える癖して本当は緻密で繊細…逞しくて仕方ない。







＿＿＿＿＿＿ドォォォン、！！！







『！やべ……ほら万斉くん、早く行かないと！』






…………と、そこでまた爆発音が鳴って正気に戻った。流石にこれ以上サボるのは頂けないからね。






万斉「行く、とは……どこへ？」



『？決まってるじゃない、私達は此処に戦いに来たんだよ？主戦力のあの三人にだけ戦わせたら直ぐ潰れるだけだし……

それに、あんな風に派手にやらかせば敵さんの目はあちらに集中する。だからこそ手が空いてる私達で挟撃に洒落こもう、ってお誘いなんだけど』



万斉「っな、」






そこで＿＿＿＿ワァァァ！！というまた一つ大きな雄叫びが聞こえて。

そちらを見ると、建物の上の方へと新八君や陸奥さん達が回り込んで挟撃に興じていた……やはり皆思考回路は同じか。






万斉「特攻に見せ掛けた陽動……！？」



『そゆこと。凄いよね、攘夷四天王ってのは。どの星でもその名が腐る事は無い……おたくの大将さんを含めて』



万斉「！」






……さてと、もうお喋りしている時間も無いかな？






『どうだい？私のお誘い、乗ってくれるかな？』



万斉「……光栄な事にござる。他ならぬお前からの誘いならば、乗る他に選択肢は無い」






お互いに獲物を構え、戦と化した目の前の惨状目掛けて勢いよく地を蹴った。


目前の相手ばかりに捕らわれている敵を斬るなんて＿＿＿いとも容易い。










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