第九百三十六訓 ページ37
万斉「一体何があった、さっきの爆発は!?」
万斉くんが彼等に先程の事を聞こうと声を荒らげると、彼等はそれにぐっ、と顔を曇らせて。
「……もう、我々は終わりです」
「『!!』」
______どうやら思っていたより、事態は深刻らしい。
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鬼兵隊の残党、二人の男。
彼等が何故こう都合の良いタイミングで私達の前に現れたのかと懸念はあるが……取り敢えず彼等に走って着いていく事にした。
今の私達にとっては彼等が貴重な情報源な訳であり、そう簡単に手放す訳にもいかないのだ。それに___
(星海坊主、って……先程の爆発も全部彼が暴れ回っている証拠だって言うの?神楽ちゃんや神威もきっと烙陽のどこかに居るんだろうけど行方は知れないし)
___星海坊主達の動向が、分からないって言うのもある。
今の私達は遅れて出てきた状態なのだ、少しでも情報を集めないといけない。敵も味方もロクに判断できてないんだから。
「急いで下さい!こちらです!!」
万斉「お前達、晋助は!?晋助は無事でござるか!?」
「……っ、」
そう、目の前の彼等が……本当に味方であるかさえも。
万斉「っ、おい!!何とか言え!!」
「「………。」」
「申し訳ありません、万斉さ_____、」
______ドドォォン、!!!
万斉「!」
目の前を走っていた彼等が……突然降り掛かってきた銃弾によって頭を撃ち抜かれる。鮮血が辺りに飛び散った。
そしてドドド、!!と間髪入れず私達にも降り注がれる弾丸の雨。驚いている万斉くんを銀時君が回収して、彼等と共にすぐ近くの物陰へと身をねじ込んだ。
新八「っ三人とも無事ですか!?」
『ん。問題ないよ……今の状況は良好とは言い難いけどね』
銀時「全くだ、降り立って早々縁起でも無ぇな」
……新八くん達や他の皆も、どうやら銃弾を躱す事に成功したらしい。それは喜ばしい事なんだがなぁ……
ガチャガチャガチャン、!!と物陰からでもはっきりと聞こえる金属音。銃を構える音。こちらに無数の銃口が向けられているのが嫌でも分かる。
銀時「……罠だ。彼奴ら抱き込まれてたのさ、命を救う代わりに俺達連れてこいとでも春雨に言われたんだろ」
貴重な情報源、それに乗らない手は無かったが……どうやら私達は釣糸に見事に食いついたお魚さんらしい。
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実珠(プロフ) - ちゃむさん» ありがとうございます〜〜!!!!早く高杉出したいです笑笑笑 ちまちまとではありますが頑張ります!!楽しみにしていてくれると嬉しいです!!!💕 (1月24日 19時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 今回もスッゴく良かったデスーーーー!! 毎回毎回、楽しみにシテマスネーー!更新、無理しないで頑張ってください! (1月24日 2時) (レス) @page37 id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 蘆花さん» 最高だなんて!!!見てくださっている蘆花様も最高ですううう〜!!✨長い間更新停止していて申し訳ない、、、また手に取って下さってこちらこそ有難う御座います嬉しいです✨️💕 ちまちまとではありますが更新頑張ります!!!笑 (1月20日 22時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うそ!!知らぬ間に大量更新!?最高です!!あぁー!!めちゃさいこうです!!とにかく最高です!これからも待ってます!!!!! (1月20日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - ワーーー!!! ありがとう御座います!! (1月11日 22時) (レス) id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2023年12月21日 19時