第九百三十五訓 ページ36
高杉の潜伏先……それを知っているのはこの中で鬼兵隊幹部の万斉くんしか知らない。
ピリついた緊張感の中、彼へと目線が集まった。
万斉「ふむ……まさか幹部しか知らぬ緊急集合場所にお前達を連れて行く事になろうとはな」
それに万斉くんは少しの間考えた様にしてから、編笠を揺らし顔を前に向ける。
そしてここから遥か遠くに見える前方、横に連なる大きな崖。その上に立つ沢山の建物の中の寺院を指差して＿＿＿＿＿
万斉「見えるでござろう、あの廃寺院」
＿＿＿＿＿＿ドカァァァァン、！！！！
そして指さした寺院が……爆発した。
……………。
………。
……………………え？？？
新八「……あの、万斉さん…？なんか爆発しましたけど…」
万斉「………。」
新八「あ、あれじゃ無いですよね？」
万斉「…………あれじゃ無かったかもしれんでござる」
…………いや、うん。流石にね？
流石に今爆発した寺院が集合場所で、もう春雨に襲撃されてる真っ最中ー、なんてことは無いよね？
万斉「……そうだ、あの隣の廃屋＿＿＿＿」
＿＿＿＿＿＿ドカァァァァン、！！！
万斉「………違うな。もう一つ隣の、」
＿＿＿＿＿＿ドカァァァァン、！！！
『………………。』
……いやゴメン。万斉くんが指差した所全部見事に爆発してるんだけど。
新八「＿＿＿＿全部爆発してんだろうがァァァァ！！！」
万斉「………。」
新八「居たんか！？あれのどこかに高杉さん居たんか！！？春雨にもう此処もバレてたって事ですかァ！？」
………………終わったなぁ……。烙陽決戦篇、完だ。はははは、烙陽まで必死こいて来たってのにここで終わりかぁー。
銀時「いや春雨って言うかアレ、アイツの仕業だろ。指からレーザービーム出てただろアレ」
『え？嘘、万斉くん今目からビーム出してなかった？』
万斉「………。」
因みに冗談のつもりで茶化したら、万斉くんは指と目本気で切り落とそうとして新八君に必死こいて止められてたよ。ウケるね。
新八「ウケんな！！！！」
そうして洒落にならん冗談をぎゃあぎゃあと騒ぎ立てていると、路地裏の方からバタバタと慌ただしい足音が二つ。水飛沫の音と共にこちらへ近付いてくる。
＿＿＿＿＿「万斉様！！生きておられたのですか！？」
万斉「！お前達……鬼兵隊の！！」
現れたのは、武士風の格好をした二人の男。
鬼兵隊らしいけど……高杉の傍を烙陽で護衛していた者達の一部、だろうか？
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実珠(プロフ) - ちゃむさん» ありがとうございます〜〜！！！！早く高杉出したいです笑笑笑 ちまちまとではありますが頑張ります！！楽しみにしていてくれると嬉しいです！！！💕 (1月24日 19時) (
レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - 今回もスッゴく良かったﾃﾞｽｰｰｰｰ!! 毎回毎回、楽しみにｼﾃﾏｽﾈｰｰ！更新、無理しないで頑張ってください！ (1月24日 2時) (レス) @page37 id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 蘆花さん» 最高だなんて！！！見てくださっている蘆花様も最高ですううう〜！！✨長い間更新停止していて申し訳ない、、、また手に取って下さってこちらこそ有難う御座います嬉しいです✨️💕 ちまちまとではありますが更新頑張ります！！！笑 (1月20日 22時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うそ！！知らぬ間に大量更新！？最高です！！あぁー！！めちゃさいこうです！！とにかく最高です！これからも待ってます！！！！！ (1月20日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - ワーーー！！！ ありがとう御座います！！ (1月11日 22時) (レス) id: b122cb1e07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：実珠
| 作成日時：2023年12月21日 19時
