【銀魂】空から女の子が降ってきました。23

第九百十一訓 ページ12

天導衆と虚。どちらも謎めいた不気味かつ強大な存在。






信女「彼等は皆、"アルタナ"によって生まれた存在」



『？アルタナ……？』



信女「アルタナとは天人達が見つけた新しいエネルギー資源…この国じゃ、大地に川の様に存在する気の流れとして"龍脈"なんて呼ぶ者も居る。

アルタナを実用的エネルギーに変換できる発明が成されて、宇宙は飛躍的な発展を遂げた」






惑星間の長距離移動の容易化、星を消滅させる程の破壊兵器の製造……ターミナルも龍脈を利用して稼働する天人が建てた装置なんだとか。



万事屋の三人は仕事のツテで"龍脈"という名には聞き覚えがあるらしいが、私は初耳……アルタナも龍脈も初めて聞く。



だがアルタナが最高峰ランクで多大なエネルギーだという事は理解出来る……握った者はさぞ多大な利権を手にする事だろう。






信女「アルタナを巡り、利権目的の幾度の戦の末……その危険性を危惧した諸国は他国のアルタナを不可侵とする協定を取り決め、

"穴"と呼ばれるアルタナの門を互いに管理する為の連合組織を作り上げた。それが"アルタナ保全協会"……後の天導衆よ」






アルタナ保全協会……これも初耳だ。

けど今現在、天導衆が多大な権力を振るうことが出来るのは間違いなくアルタナによるものだろう。






銀時「つまり、資源を管理する筈だった連中がその力を利用し国家に比肩する存在になったと」



『目の前に転がる最高な利権、それを全く無視するのもどうかとは思うが……天導衆は自らの欲を抑えきれなかった訳だね』



桂「更に天導衆によって各星にある穴はフタをされ、奴等にしか自在に出来ん。そうして幾多の星を操り食い潰してきた……寄生虫の様にな」



『……。』






寄生虫……今度は地球がその天導衆達に食い潰された星達と同じザマになりかけているという事か。

まあこの星を潰させるつもりはないけど…少なくとも天導衆はそれを狙っているみたいだな、卑しい奴等だ。






信女「彼等がこの地球に執着するのは手付かずだった巨大なアルタナが存在している事もある……

だけど恐らく最も興味を抱いているのは、地球のアルタナでしか見られない"ある症例"……生物の理に何らかの影響を及ぼす道の作用」

"それは地球では、ある男の形をして現れた"









信女「"虚(うつろ)"……それは古くから天照院奈落に伝わる始祖の名前」



『！』










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