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「そういえば、ヘルトくんはどうやって戦うんですか？」
「え？」
突然の質問に戸惑うヘルトにメシアは続ける。
「だって、『戦闘』なんでしょう？最初学園見た時も色んな武器で戦っている人もいたし、マリーさんは魔法…を使っていたし。…素手で戦うよりは何か武器とかそういうのがいるのかなーって。」
…考えてもいなかった、という言葉がありありと顔に書いてあるヘルト。
これはなかなかの問題なのでは…？
2人揃って悩んでいると
「だと思ったよ。」
またまた《主》が現れた。やれやれと、妙に大人のような振る舞いをする《主》に不審な目を向けるヘルトに《主》は「はい」と何かを手渡す。
「…なにこれ？」
「なんだっけ…えーっとふぁ、ファール…ファール……あ、『ファールバウティー』だ。思い出した。」
なんとも曖昧な記憶に怪しむように手渡されたものを見る。
それは『剣』だった。刃は太すぎず、細すぎず、白銀に輝き、50センチ弱くらいの長さ。持ち手は控えめながらも美しく金色に染められている。
妙に手に馴染むのは気のせいだろうか…。
初めて見るものなのにどこか懐かしい…。
再度『なにこれ？』という意味で《主》を見ると簡単に説明してくれた。
「え、剣。」
「いや、見りゃわかるし。」
即ツッコミを入れると、コホンとひとつ先払い。
「なんでいきなりこんなものを…」
「だって、素手で
色々とツッコミを入れたいところだが、とりあえず礼を告げ、もう一度じっくり剣…『ファールバウティー』とやらを見つめる。
隣にいるメシアも興味深そうに観察する。
「それあげる。」
「え、いいの！？」
まさかの発言に驚愕してしまう。倉庫から探してきた(きっと暇だったから漁ってきたのだろう)ということは、これは相当お高いものなのでは…！？
「どうせガラクタだろうし。」
「あっ、そ。」
しらっと《主》を見つめるヘルトの視線もどこ吹く風、「もうそろそろ夜になるから帰りなー。」と一言告げると、去っていってしまった。
「まぁ、」
「お悩み解決、ということで。」
再度苦笑し合う2人だった。
＊
「なーんて。ガラクタな訳ないじゃん。」
2人と別れを告げた《主》ーーグローリーは1人ポツリと呟いた。
ファールバウティー。それは彼が大事にしまってあった剣だ。
その昔、友から預かり、友が現れるその時まで。
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DAU姉妹 - NIT姉貴で作ろうと思ったらその垢で使ってたスマホたんどっか行っちゃった。 (2020年4月13日 9時) (
レス) id: f520619b88 (このIDを非表示/違反報告)
NIT姉貴(プロフ) - とりあえず無地着地できるかどうかが一番の心配である。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 0d6dd62184 (このIDを非表示/違反報告)
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