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「ストーップ！待って待って！」
だいぶ離れた背中を全速力で追いかけ止める。
「な、何…？」
突然のことに肩をビクつかせ振り返るグローリーにお構いなく早口で『お願い』する。
「僕君に会いたかったの！用があったんだった！」
「なになに…。突然何…。」
くわっ、と必死の形相で肩をつかみ言う。
「他島に渡る許可がほしいんだ！」
その勢いに初めは狼狽えていたが、要件を聞くと途端に表情が冷めた。と、同時に深いため息をついた《主》。
「んー…。ダメかな。」
サラッと言われた言葉にショックを受けたヘルトはその勢いのまま聞く。
「な、なんで！？」
「だってさ、君ハティのことも知らなかったんでしょ？」
「うぐっ。」
「それって相当知識ないよね。冒険ってのは危険なもの。ある程度の知識つけとかないと。…今の君の状態で行きたいって言われてもねー。」
ごもっともである。しかし、知識がないのは少し仕方がない。ヘルトの育った場所は学び場もなければ、情報屋もない至って穏やかなところなのだ。情報が入ってこなければ知識も入らない。穏やかに暮らす上で必要のないことは覚えなくても問題はないのだ。だから田舎産まれ、田舎育ちの冒険者は少ない。
しかし、ヘルトにはやり遂げなければいけない目標がある。
再度頭を下げて頼む。
「それでもお願い！行かせて！」
「だから、危ないんだってば。そう軽々と命を使わないでよ。こっちもいろいろやるのめんどいし。」
「それ本音！？」
チラリと見えた主の本音に思わずツッコんでしまう。
「とにかくダメ！これワガママとかそういう次元じゃ通らないから。諦めてここでゆったり過ごしなよ。」
なんとも頑固な《主》だ。しかし、グローリーの言っている事は正論だ。
自分の島の住人が命を危険に晒そうとしているのだ。止めるのは普通である。ましてや行きたいと言っているのは世界を知らないひよっこだ。なおさら許すはずがない。
じゃあ、どうすれば…。
ヘルトが絶望に浸っていると。
後ろから救世主、いや、神にも等しい発言が。
「あの、じゃあ私が付いて行きましょうか？」
振り返ると、さっき置き去りにしてしまったメシアが控えめに主張するようにおずおずと右手をあげていた。
その言葉を聞いたグローリーは顔をしかめて言った。
「一人犠牲者が増えただけでしょ。」
「私なら知識はあります。運動能力も…まぁ、あると思います。それに命を弄ぶような真似はしません。」
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DAU姉妹 - NIT姉貴で作ろうと思ったらその垢で使ってたスマホたんどっか行っちゃった。 (2020年4月13日 9時) (
レス) id: f520619b88 (このIDを非表示/違反報告)
NIT姉貴(プロフ) - とりあえず無地着地できるかどうかが一番の心配である。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 0d6dd62184 (このIDを非表示/違反報告)
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