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気分転換 ページ8

毎日毎日、あけても暮れても湖を眺め、巻物を眺める日々が続いた。
Aは未だ湖を操ることができないでいた。

ミソギ村は決して裕福な村ではない。
何もできないのに「神子」として、村で養われるのに申し訳なさを感じる今日この頃。

A皆は元気かな。
あの日分かたれた友人たちを思い出していた。
不意に湖を覗き込むと、水面に見知った顔がうつる。
慌てて振り返ると、そこにいたのは、
諸泉尊奈門神子
一瞬期待してしまっただけに辛い。
「神子」と呼ばれるたびに思い知らされる。
Aこの人は、尊じゃない、、。
落ち込みそうになるのを必死に隠して笑顔を見せる。

そういえば今日は忍び装束を着ていない。
今日は私服なんだね、と尋ねてみたら

諸泉尊奈門神子、一緒に町へ行ってくれないか?
逆に質問で返された。
Aは特に仕事があるわけではない。することと言えば湖と巻物を眺めて試行錯誤するだけ。断る理由はない。
むしろ世話になっている身だ、二つ返事で了承した。

諸泉尊奈門によると詳しくは言えないが
忍者の仕事=忍務である人物を尾行したいらしいのだが、その人物の出没頻度が高いのが簪屋や芝居小屋などで男一人でうろついていたら少し目立ってしまうらしい。
そこでAに白羽の矢が立ったのだ。


――――

こうしてAは初めて村の外へ出た。
町は活気にあふれ、沢山の人々が生活していた。
まず向かったのは芝居小屋だ。

かんざし→←試行錯誤



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ぱんだれ(プロフ) - 樹村ナツカさん» はじめまして。コメントありがとうございます。すごい励みになりました!これからも物語を作っていく予定なのでよろしくお願いします! (2018年6月24日 0時) (レス) id: 0f1bb45ad6 (このIDを非表示/違反報告)
樹村ナツカ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。素敵なお話をありがとうございました! (2018年6月23日 20時) (レス) id: d6fcb4e314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんだれ | 作成日時:2018年5月26日 14時

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