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本物 ページ5

目を覚ますと、どこかの小屋の中だった。

古臭い小屋だが、、
そういえば湖の周辺はなるべく景観を損なわないようにとか何とかで時代錯誤な建物が多かったから、この小屋もそうなのだろう。

ここで一つの考えが浮かぶ
Aもしかして私、湖に着いた時点で旅の疲れか何かで気分が悪くなって今まで休んでたんじゃ、、

さっきまでのは全部夢だ。そうだよ、だっておかしいもん。
尊が得意げに語ってたあれも、涸れ湖から急に水が吹き出したのも、、

てか現実的に考えてそうしかない!!有り得ないよね!!

そう考えれば納得がいく。
そうだ、夢なんだ、と落ち着いた時

カラッ

小屋の戸が開いて人が入ってくる。
何故か着物をきているが、尊奈門だった。
「目が覚めたんですね、良かった」
なんて言いながら近づいて来る彼A何で敬語?

敬語だったり着物だったり
色々ツッコミ所は満載だが、尊奈門には間違いなさそうなのでそのまま話す。
A良かった〜、、私何か変な夢見てさ、湖から急に水が出て来て、、
――――んだけど、、。、、?

さっきの夢の話をしたのだが、尊奈門の様子がおかしい。
まるでAの事が分からないみたいだ。

初対面みたいな対応に
Aは段々不安になってくる。



二人共黙り込み部屋が静かににった。

と、そこへ包帯グルグル巻きの男が入って来る。
長身でガッチリした体を真っ黒な忍装束に包み、片方だけ覗く鋭い目でAを見ている。
A何か怖い
突然入って来た男の風貌にAはビビって尊奈門の後に隠れる。
男はAを見据えると懐から巻物を一つ取りだし、差し出した。

突然の出来事にAは戸惑うが
男の鋭い眼光が「読め」と言っている様な気がして
取り敢えず開いてみると

何だか良く分からないミミズの這った様な文字が書かれていたのだが
何故か、その文字が読めて

A高天原に坐し、、

何となく口に出した。

途端に
小屋の外からは悲鳴とも歓声ともつかないどよめきが聞こえて来る。
泉の前にいた、あの村人達だ。

どうやらここは泉の傍の小屋

何があったのかと思うと
村人の一人が小屋に駆け込んできて
村人た、黄昏海の水が天高く舞い上がって、、でっかい虹がっ!!
相当慌てた様子の村人は口早に外の状況を告げる
すると包帯の男はニンマリと笑い、呟いた
包帯の男本物のようだね

厨二→←神子様



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ぱんだれ(プロフ) - 樹村ナツカさん» はじめまして。コメントありがとうございます。すごい励みになりました!これからも物語を作っていく予定なのでよろしくお願いします! (2018年6月24日 0時) (レス) id: 0f1bb45ad6 (このIDを非表示/違反報告)
樹村ナツカ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。素敵なお話をありがとうございました! (2018年6月23日 20時) (レス) id: d6fcb4e314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんだれ | 作成日時:2018年5月26日 14時

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