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被弾 ページ24

雑渡は前線部隊で戦いながら、敵方の異変に気付いた。
カエンタケ本隊だけがいない。
雑渡昆奈門まさか、
戦場を見渡すがカエンタケの旗は一つも見られない。
その事実が示すことはただ一つだった。

流石の雑渡ですらまさか本隊が前線を退いてまで向かってくるとは思ってなかった。
雑渡昆奈門狙いは神子か!


――――

密かに向かっていたカエンタケ本隊はいつしかミソギ村に迫っていた。
遠眼鏡で辺りを偵察していた諸泉小隊の忍びがその影を見つけた。
報告します、酉の方角に敵部隊発見。
部下の報告に驚きを隠せない。
何と、村に向かっている敵部隊は今前線で戦っているはずのカエンタケ本隊だったのだ。
諸泉尊奈門なん、どういうことだ!
慌てて諸泉も遠眼鏡を覗くとそこにははっきりとカエンタケ本隊がうつっていた。

カエンタケは戦の勝利を諦め神子の奪取に本腰を入れてきたらしい。


諸泉尊奈門配置につけ!!

さて、まさか本隊と戦うとは思ってもみなかった故の小隊だ。
たった四名の忍び小隊で太刀打ちできるのだろうか。

一瞬不安がよぎるが、弱音を吐くわけにはいかない。
本部隊だろうが負けるわけにはいかないのだ。


たった四人の忍びと村人というお粗末な兵力ながら、
それぞれが必死に戦い村を守ろうと奮闘した結果
カエンタケ本隊すらをも撃退一歩手前まで追い詰めた。

しかしそこへカエンタケの鉄砲隊が到着してしまう。
彼らは殿の命に忠実で残酷な鉄砲隊だった。


鉄砲隊手に入らぬ大きな力はつぶさねば


ダンッ!!

銃声が流れる。
弾は真っすぐAに向かっていた。

諸泉尊奈門A!!!

神子を狙った銃弾は諸泉尊奈門の左肩を打ち抜いた。

狂気→←安心



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ぱんだれ(プロフ) - 樹村ナツカさん» はじめまして。コメントありがとうございます。すごい励みになりました!これからも物語を作っていく予定なのでよろしくお願いします! (2018年6月24日 0時) (レス) id: 0f1bb45ad6 (このIDを非表示/違反報告)
樹村ナツカ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。素敵なお話をありがとうございました! (2018年6月23日 20時) (レス) id: d6fcb4e314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんだれ | 作成日時:2018年5月26日 14時

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