検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:11,560 hit

安心 ページ23

二度目の撃退時、力を使って体力を消耗したAは小屋で休んでいた。
怪我人と動けない老人、そしてAを残して
他の村人は子どもも含め防護柵の修繕に精を出している。

暫く休んだのち、Aは震える体を鼓舞して
修繕に加わろうとゆっくりと立ち上がった。


何やら外が騒がしい。
何かあったのだろうか。

よろめきながらも小屋の戸に手をかけた。


ガラッ


ちょうど外側からも戸を開けようとしていたようで勢い余ったAはつんのめってしまう。
そのまま外で戸を開けた人にもたれかかりハッとする。

懐かしい感触、この人は、、

諸泉尊奈門悪い、大丈夫か?
聞きなれた声に泣きそうになる。

――――

諸泉小隊の応援は村人に希望の光をもたらした。
彼らの助けのおかげで修繕はあっという間に終わった。

元通り、いやそれ以上に強固に作られた防護柵に一先ず安堵する。

不安と緊張で眠れず、夜通し見張りも立てていた村人の疲労はピークに達していた。
小隊が来たことで一番効いたのは精神面の安全だった。


A来てくれて、本当にありがとう、、!
憔悴しきった彼女の微笑みに諸泉は胸が打たれる。
もっと早く駆けつけていれば、と。

それでも湖の力を使うのにいくらか耐性が付いたのか
先に湖を鎮めた時ほどのダメージは見られない。


Aと諸泉は久々の再開にお互い言葉に詰まるが、
沈黙すら心地よいと感じていた。

諸泉尊奈門村は、きっと守るよ。Aうん、一緒に守ろう。

被弾→←応援



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぱんだれ(プロフ) - 樹村ナツカさん» はじめまして。コメントありがとうございます。すごい励みになりました!これからも物語を作っていく予定なのでよろしくお願いします! (2018年6月24日 0時) (レス) id: 0f1bb45ad6 (このIDを非表示/違反報告)
樹村ナツカ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。素敵なお話をありがとうございました! (2018年6月23日 20時) (レス) id: d6fcb4e314 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぱんだれ | 作成日時:2018年5月26日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。