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撃退 ページ20

柵と堀の防護に囲まれたミソギ村。

村人はなるべく外には出ず、村の外れにあるAの小屋で生活していた。
小屋は森に囲まれ外からは見えずらくなっていたからだ。


遠くで銃声が聞こえるとゾッとする。
夜も不安と緊張で十分に眠れない日々が続いた。

そんな風に隠れ暮らしてきたのに
遂にその時はやってきてしまった。

村だ!防護柵が張ってあるぞ!構わん!攻めろ!

敵の足軽部隊に見つかった。
それでも柵が壊されるまでに時間はある。

大人たちはこの時のために作っておいた弓や投石で対抗する。
そのすきに子どもは森の奥に逃げ込む。

ミソギ村の統率の取れた戦いぶりに少し怯んだ敵兵だったが
すぐに持ち直すと負けじと弓を打ち込んでくる。
やるかやられるかの一挙手一投足。
外から弓や石に当たった音や悲痛な声が聞こえてくるが
A達も負けるわけにはいかなかった。

ここで攻め込まれれば村は終わりだ。

こちらは女子どもしかいない村で、相手は足軽部隊。
戦が始まりぎりぎりの精神で保っている。
少しでも戦力になりそうなものは殺される、恐らく子どもであっても。

そして女たちは、
女たちは慰み者になるだろう。
それが戦の常だ。
村人うおおー!あんた達気張りな!村人どんどん打ち込むのよ!
A達は必死に戦った。

必死に戦った甲斐あってか、暫くして敵兵は引いていった。
束の間の終戦に安堵した。


大変なのはこれからだ。
敵方に村の場所は知られてしまった。

矢もほとんど外に打ってしまったため、拾いに行かねばならない。

撃退2→←決意



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ぱんだれ(プロフ) - 樹村ナツカさん» はじめまして。コメントありがとうございます。すごい励みになりました!これからも物語を作っていく予定なのでよろしくお願いします! (2018年6月24日 0時) (レス) id: 0f1bb45ad6 (このIDを非表示/違反報告)
樹村ナツカ(プロフ) - はじめまして。すごく面白かったです。素敵なお話をありがとうございました! (2018年6月23日 20時) (レス) id: d6fcb4e314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんだれ | 作成日時:2018年5月26日 14時

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