天然すぎる君が好き【天然コンビ】＜完結＞ (ページ9)

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９.容赦ないのは困りますページ9

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「ため息？」

「気がつくとついてますよ、あの人」

「いったいどうして？」

「それがわかってんなら、アイバカになんて言いやしませんよ。
　何かちょっとでも情報を持ってるかとコナかけたら……大失敗だったわけ」

松潤に説明するニノの言葉。

なんか、俺の扱いひどくない？

いや、でもそんなことはどーでもいいや。

「ってことは
　二人とも、智からは何も聞いてないってことだな」

「そういうＪも知らないってことでしょ？」

「……。俺は仕事で家を空けることも多いしな」

「つまりは、聞いてないってことですよね」

「……」

大ちゃんを巡って言い合いするのは、

俺とニノもよくあるけど

ニノと松潤の場合は、なんかちょっと空気が違うんだよね。

大人げなくなるっていうか

牽制のしかたが容赦ないっていうか…

なんでなのか知らないけれど。

今も、ゴゴゴ…と黒いオーラが取り巻く険悪な空気が起きてる。

それを察知して

俺は、そぉ～っとその場を離れることにした。

大ちゃんの話は気になるけれど

巻き込まれたら、ややこしそうだもん。

自分の部屋に戻ろうとリビングを出たら

ひょっこりと大ちゃんが出てきたタイミングと同じで

「！？！？！？！？！////」

「あ、相葉ちゃん」

思わずのけぞった俺を見つけて

「ちょうどよかった」と大ちゃんがにっこり笑った。

「お風呂場の電気がチカチカしちゃって」

「チチチチチカチカチカチカッ…///」

「……早口ことば？」

狼狽えまくる俺に

真っ裸の大ちゃんは、いっそう可愛らしく首を傾げるもんだから

「！？！？！？///」

ぶちぃっって何かが切れる音がして、

目眩に襲われ、

俺は、廊下でひっくり返ってしまったんだ。

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