天然すぎる君が好き【天然コンビ】＜完結＞ (ページ41)

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41.策士はやっぱり策士ページ41

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不貞腐れちゃったニノは、いったん大ちゃんから離れた。

そして、ソファを回り込むと大ちゃんの隣に腰を下ろす。

そんでもって、ぷいって背中を向けて不機嫌さをあらわにした。

「なによソレ」

「ニノ？」

「俺とコイツの差は何？」

「差？」

「言ってみせてよ
　納得させてみせてよ」

「んー」

大ちゃんは、言われてることは分かったみたいだけど

どうにも言葉にならないようで、とっても困ってた。

しばらく、頑張ってたみたいだけど

結局、最後はポツンと

「よく……わかんない
　ごめんねニノ」

って呟いて、項垂れてしまったんだ。

「大ちゃ…」

しょげちゃった姿がとてもかわいそうで

俺は大ちゃんの体を抱きしめようと手を伸ばし…

「大野さん！」

振り返ったニノの方が、俺との距離より断然近かったから

先に、がっつりとかっさらわれてしまった。

「ごめん！！困らせるつもりはないんだ！」

「ニノ」

「本当に好きなんだよ
　あんたが好きなの、大野さん！
　だから…… だから、俺は…っ！」

「……うん」

泣きべそをかいてるような声で、必死にすがりつくニノに

大ちゃんは堪んない顔して、きゅって抱き返してく。

もう声が出ないって感じで肩を震わせるニノに、

俺も胸が痛くなってしまって

抱き合ってる二人を引き離せずにいたら

「……」

「？」

大ちゃんの肩に伏せていたニノの顔が僅かに動いて、ふっと俺の方に向いた。

「好き、大野さん」

ニッと口許が上がる。

いつもの不敵なニノの笑み？

大ちゃんに回したニノの手が、

背中から腰、そしてお尻に辿りついて……

むぎゅ♡

「だからあきらめないよ俺は」

Σうぎゃぁ―――っ！！！！！

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