39.じゅーぶん両想いっポイ ページ39
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「でも、もうやめてね？」
再び近づこうとした松潤の胸を押して
大ちゃんが言った。
「松潤のことは、俺も好きだけど」
「じゃあ、別にいいじゃない」
「んー
でも、なんか違う気がするから」
「ふーん？
それなら、相葉くんは違わないんだ？」
「んー」
チラッと大ちゃんの視線が俺にやってきて
こくんと頷いた。
「そんな気がした…気がする」
ポヤポヤしてて、よくわかんない返事だったけど
俺には十分すぎるくらいだ。
松潤はやれやれと肩を竦めて、大ちゃんの隣から離れた。
「キスもできない『好き』じゃあ、手は出せないよね
わかったよ、智」
松潤、おっとなー！！じぇんとるめーん！！
めっちゃ見直しちゃった。
「大ちゃ―――ん♡」
そして何より、さっきの言葉が嬉しすぎて
俺はぬいぐるみごと大ちゃんに飛びついていった。
勢いでソファの背もたれに鼻をぶつけちゃったけれど
そんなの全然痛くないよ！
「好き！！好き好き！！大好きだよ――！！」
力いっぱい抱き締めて、頬擦りする俺を
いつもみたいにヨシヨシって受け止めてくれる。
ねぇねぇ
これって両想いってことだよね！
ああ めっちゃ幸せ♡
ドカッ！
「くぉら！！」
「Σイテッ！」
「セクハラはヤメロっつってんだろっ！！」
いつもの怒鳴り声が聞こえて、
バコーン！と後頭部に何かがヒットした。
強い痛みじゃなかったけれど、突然やってきた衝撃に
思わず大ちゃんから手を離して、ソファから転げ落ちた。
「これって」
俺と一緒に落ちてるのは
ビニール袋に入ったたくさんのパンだった。
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作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
