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「すべての星光よ 『青の姫』の名のもとに命じます」
サトシーラの声に反応して、星光たちが激しく回りはじめる。
「全ての力をもって、この空間に封印を……！！
そして……
あなたたちは、ここから去り そこにある魂を解放しなさい」
サトシーラの言葉を聞いて、『黒の王子』が高い声で笑った。
「血迷ったか、『青の姫』！！
そいつら逃がしてどうする？
ここに俺と残ってどうする？
そいつらの力すらないお前は、何もできぬ！
おとなしく 俺にその身を捧げる決心でもしたのか？」
「……この体を欲したこと、後悔させてやる」
「何？」
「……………さよなら、みんな
次の世で……新しい『青の姫』とともに……必ず あいつを倒して」
握り込んだブルーダイヤを高々と掲げて、己の力を注ぎ込み、短剣のような形にすると、
サトシーラは一気に深々と心の臓を貫いた。
「ぅああぁぁぁ――――ッ!!」
激しい衝動のあと、
吹き出したサトシーラの赤い血は、
ブルーダイヤの聖なる力を纏い、青い焔と変わる。
全身を駆け巡りる血の一滴までも、ブルーダイヤの力を宿し、
青い焔を纏ったサトシーラは、
『黒の王子』の結界を突き破って、その体に抱きついた。
「ウオオォォ――――ッ！！！！」
聖なる焔に身を焼かれ、『黒の王子』がどす黒い悲鳴をあげる。
「こっ……こんなことをしても俺の体は甦るだけだぞ…っ……愚かなっ……!!」」
「それでもっ……ブルーダイヤと私の血でできた聖なる焔に焼かれれば…っ…ただでは済まないはずっ…
再生に費やす時間も……魔力も……っ……大きく……削がれる」
「……お前っ…!? それで 奴らの魂を逃がしたのかっ……!!」
「たとえ……私は ともに……いられなくても……
きっと……みんな……が……あなたを倒すため……ここへ戻って……くる
だからっ……そのときまで…耐えてみせる」
『青の姫』の聖なる炎は『黒の王子』を焼き続ける。
「くそっ！ 離せっ……離せぇ――!!!! サトシーラァ―ッ!!!!」
「……絶対……逃がさない……」
サトシーラは、業火に焼かれる激しい苦痛に意識を失いそうになりながらも
決して『黒の王子』を逃すことはなかった。
５つの星光は、『青の姫』の命令に従い最後の力を使って二人を次元の狭間に封じると
珠のなかに溶け込んだ４人の魂を解放し、散り散りに飛んで消えていったのだった。
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