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「…………」「…………」
「…………」「…………」
闇の攻撃により、どんどんと狭められていく結界の中で、
サトシーラを中心に横たえ、
４人がその傍らに片膝をつき、自分たちの武器を前にかざした。
「今さら、何をする気だ？」
玉座にいる『黒の王子』は片肘をついて、悪あがきと嗤う。
「――――――」
４人が何かを唱えると、
聖なる武器は眩しい光を放つ珠に姿を変えた。
それは 赤 緑 黄 紫 の４つの
「『青の姫』、我ら４騎士のすべてを……貴女に」
強い４人の念に呼応するように、星光が一層輝きはじめ、
そのまばゆい光の中に、
彼らの力と強い想いともに その体まで同化するように徐々に溶けてゆく。
増幅していく力に包まれ、サトシーラの体の傷も癒えていったとき
『……我が姫……』
力の一部となった誰かの声が、サトシーラを呼んだ。
反応して……開かれた瞳。
そして、サトシーラは、目に映った光景に言葉を失い 目を見開いた。
「……っ……」
何が起こってしまったのかを理解し、耐えきれず涙を流す。
『泣かないで……』
伸ばされた手は、涙に触れることができない 光の束でしかなく……
その光も、さらさらと流れて
星光の中へと吸い込まれていってしまった。
「………守……れな……かった……」
サトシーラは目を閉じて、４人の気配を探そうとしたが、
そこにあるのは、力を増した４色の星光だけ。
止らぬ涙を拭うことなく、サトシーラは体を起こし、
自分に寄り添うように集まった４つの星光を腕の中に抱きしめる。
「いくなら ともに……
私も あなたと ともに いきたかったのに……」
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