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＜魔城＞と呼ばれる場所に乗り込み、
玉座より見おろし嘲笑をうかべる『黒の王子』に、対峙する５人。
「やっときたか……待ちくたびれたぞ、『青の姫』」
「もう あなたの好き勝手にはさせない！！」
「ふっ どうした？ いつになく威勢がいいな……サトシーラ」
ゆらりと立ち上がる気配は、
禍々しい負のオーラに包まれ、ピシピシと放電を起こしている。
その力の大きさに気圧されそうになる４人を、『青の姫』のオーラが包み込んだ。
「その光……確かに『青の姫』」
「……………」
「まさか、お前が『青の姫』とは……な。笑わせてくれるではないか。
いや、サトシーラ…… これも俺たちの運命か」
「……っ……！」
「俺はお前の……」
「黙りなさい！！」
「…………くくっ まだ、こんなことで心が乱れるとは未熟だぞ、サトシーラ
ほら……隙だらけではないか」
「えっ……」
結界が手薄になった足元から、闇色の触手が５人に襲い掛かる。
すぐに身を躱した４人の戦士ではあったが、
『黒の王子』の言葉に動揺したサトシーラが出遅れて捕らわれてしまった。
「サトシーラ！！」
すぐ近くにいたジュンが、クレイモアとタガーを構えて救出にとび、
そこへ襲い掛かる新たな触手を３人が阻み、サトシーラの救出を援護する。
「あああ――――っ！！」
しかし、触手に攻撃を加えれば、サトシーラに電流のような衝撃が加えられ、
そのため、直接的な攻撃が出来ず、触手から逃げ回るしかできなくなる４人だった。
「ふはははッ そのまま命尽きるまで逃げ回るがいい！
そして俺にその魂を喰わせろ！！
サトシーラよ、お前の大事な４騎士とやらがくたばれは、この世界に未練などなくなろうぞ」
『黒の王子』の高笑が響き渡る。
「くそぅっ」
「構わず斬って！！」
「姫！？」
「このような痛み、何でもないっ！」
「しかしっ」
「捕まったのは私の落ち度！
構わない！！ ジュン！！斬って！！」
「そんなこと、できるもんか！！」
「このままでは、みんながやられてしまうだけっ！
あなたならできる！ お願い！！」
「……ッ……」
「斬って―――っ！」
「……！ サトシーラァ―――！！」
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