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街についたら、そこはもう星光の守備範囲で
おいらは、手の中に飛び込んできた青い珠と真っ先に再会した。
「何？ おいらには追いかけさせてくんないの？」
この日が来るまで、何度も繰り返した珠との鬼ごっこ。
今じゃ 全戦おいらの勝ちになるから、珠も逃げなくなっちゃったけど
今日くらいは、みんなみたいに追っかけさせてくれてもいいのに。
キィィン───
そんな呑気なこと言うなって、珠が頭の中に音を鳴らす。
それから、おいらの手の上で
青い光が、一層 キラキラと輝きだした。
仲間を見つけ出したことを自慢げに報告してくるみたいだ。
「んふふ わかった、わかった」
犬をあやすようにイイコイイコしてやったら、
くるくると回って、手の中から飛び出し、
おいらの周りを 二、三度ぐるりと回って、頭の上に浮かんだ。
たったいま、己がパートナーたちを呼び寄せてる４色の星光。
それらが導く場所を、おいらに決めろと合図をする。
「決まってるじゃん」
アノ人が旅立っていくのを見送った、空(てっぺん)に近い、あの場所。
そこによく似たところが、この街にあるはず。
だから、ここに４人はいるんだろ？
だから、おいらはここに来たんだろ？
おいらの心を読み取った、青い珠がぎゅうんと一気に浮上した。
「どこかわかるかだって？」
おいらは、再び走り出す。
言わずもがなってやつだ。
感じたままに、その場所へ。
珠がついてくる。
「ふはは 置いてかれんなよ！」
珠との追いかけっこ。
今ごろ、アイツらも自分の星光とやってんだろな。
あっちは、おいらとは逆だけど。
また、キインと耳から脳に抜ける音がしたと思ったら、
一瞬のうちに、４人の映像が見えた。
「おお〜♪ すげぇ！」
俄然テンションがあがる。
「ありがとな！タマ！」
今日は 特別な日だからか、
やけにサービスのいい珠に礼を言って、走るスピードをあげた。
これまでの疲れなんか、みーんな ふっとんだ。
笑いながら、青い珠とともに そこへ向かった。
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