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「サトシくんの能力が覚醒しててよかった。
まったく！(怒) お前ら、少しは考えて行動しろっ」
３人に怪我はない。
俺がタマの力を引き出して、落下する自分と３人の体を受け止め、
下までゆっくり降下してきたからだ。
「マサキが大丈夫って言ったんですよ」
「マーの勘は当たるし、サトシが寂しがってるとか言われちゃ ほっとけないし…」
無事なのを確認してから 早速に厳しい口調で叱ってくるショウに対して、
年下二人は、マサキをグイグイ前に出して後ろに隠れてる。
年が近くなったとはいえ、ショウには頭が上がらないってとこかな。
「カズ、ジュン。 そんなの、言い訳にもなってないぞ！」
あらら、マジで説教モードになってる。
前世の癖がなおらないってのはホントだな。
いや、ショウ自身の性分なのかも(苦笑)
「大丈夫だったじゃんねー？」
「マサキ！ お前はもう少し反省しろっ」
「えー！ 反省しなくちゃいけないのは、サトちゃんを泣かせたショウちゃんでしょ？」
「Σなっ(汗) そそそんなことしてないっ」
そして、そんなショウに対抗できるのは、マサキの持ち前の明るさと率直さ。
前世の時と比べて、
年齢が違うし、育ってきた環境も違う。
だけど、
やっぱり この４人が作り出す雰囲気はそのままで、
心地よくて、……離れたくない。
もう……
一人で置いていかれるのは、いやだ。
生きるも、死ぬも……
今度こそ共にありたい。
同じ『戦士』として。
「もういいじゃね？ 大丈夫だったんだからさ」
「サトシくん？」
「このくらいのこと、なんでもないよ」
「だけど、あなたを巻き込んだんだよ！？
それに、これからのことを考えたら、少しの危険だって回避する必要があるのに……！」
「おいらが お前らを守る」
「……えっ？」
「500年のしゅぎょーのせーか、みせてやっから！」
右の力こぶをムンッて見せて笑ったら
「…………」
ショウは口を結んでしまって、お小言は一段落した。
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