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夜明けになれば、また 次の星光が降るタイミングとポイントがわかる。
あと数時間のことなので、この丘で休むことにした。
「姫！……じゃない(汗)
サ、ササ…サトシ！…… くん」
「サトシって呼び捨てでいいっつったのに」
遠慮がちに名前のあとに付けられた『くん』に苦笑して、
おいらは木の枝に座ったまま、下から呼びかけるショウを覗いた。
「いやぁ、でも(汗)
癖っていうか、前世の記憶のせいっていうか
いきなり呼び捨ては難しいんだよ」
「ショウは真面目だなぁ。変わらないよね」
くふくふ笑えば、ショウは頭をかいて俯いちゃった。
おいらは男で戦士になったから、
サトシーラのままじゃ姫との区別がつかないし
『サトシ』って名乗ればいいってことになった。
前世では、おいらより４つ年上だったショウ。
５人の中で一番年齢も上で、知識も能力も高かったから、
みんなを引っ張っていかなきゃとか、
『姫』を守るんだって気持ちも強くて、
いかにも正統派なナイトっていう性格だったんだよね。
だから、おいらが同等の仲間になったことに、すごく戸惑ってるみたい。
「そのっ……と、とりあえずは、『サトシ…くん』で(汗)」
弱々しく返される声。
「それすらキツいんだけど」と独り言をいうショウに、「いいよ」って答えた。
いつになったら、慣れてくれるかなぁ。
まあ、気長に待つしかないか。
「俺たちは一度街に帰るけど、一緒に来るかい？」
「んー……。 いや、いいよ。 ここで待ってる」
「でも……」
おいら一人をここに置いていくことに、抵抗を感じてるらしい。
「おいらは大丈夫」
「サトシ…くん」
「敵がいるわけじゃないしさ
もし、いたとしても、おいらは戦えるから大丈夫」
ぼっと指先から青い炎をだしてみせて安心させようとしたけど。
ショウの思いつめたような表情をして、おいらを見上げた。
「そういうことじゃないよ」
「？」
「もう……あなたを一人にさせたくないんだ」
「…………」
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