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「どういうこと？」
問われたことの答えの中に、まだ 言えないことがある。
うまく説明できっかなぁ。
そんなこと考えてたら、はぁ〜とでっかいため息が近くで聞こえた。
「だから、そんなにオッサン……ていうか、おじいちゃんみたいなんですね」
「カズ！ そーゆー問題じゃないし、納得してる場合じゃないだろ(汗)」
カズがもう興味がないって感じで、５人の輪から離れてく。
「まあまあ、いいじゃない。
サトちゃんはサトちゃんに違いなんだからさぁ〜」
「マサキ、お前まで…… はぁ(汗)」
ショウが額に手をやって、呆れたような顔してた。
「それよりさ、これからどーしたらいいのかな？」
マサキがおいらに言った。
「俺たちは、サトちゃんについてくよ」
「えっ」
「当たり前じゃん！そんなこと！
だからさ、これからずっと一緒にいるんだし、これまでのことは 後々 教えてくれればいいんじゃないの？」
「……マサキ……」
「はい、決まり！！
ねっ、ショウちゃんもそれでいいでしょ？
ジュンも、カズもいいよね？」
あっけらかんと、かなり重要なことをサクッと決めてしまったマサキに、
ショウは、まだ何か言いたそうだったけど、「そうだな」と苦笑した。
ジュンも頼もしい笑みを浮かべて頷き、カズは「異議な〜し」と手を上げる。
「ありがと…… みんな」
じわっとこみあげてくる熱いものを指で拭って笑えば、
さっきの長い腕に ぎゅうって力強く抱きしめられた。
続けて、今度は 間髪入れずに、その腕が殴られた衝動が伝わってくる。
「お前な！ 何かと姫に抱きつく癖はやめろって前々から言ってるだろ！」
「それは、前世のことでしょー？
いーじゃん、今は男の子なんだしぃー」
マサキがショウに怒られてた。
「Σひあっ」
マサキの手が離れたと思ったら、次はケツを揉まれる。
「じゃあ、これも男だからいいんすね？
へぇ〜 男になってもいい尻してますねぇ」
「カズ、やめろよ！ 姫に無礼だろう！」
カズの手は、ジュンに叩かれて落ちた。
「おいら、もう姫じゃないよ……？」
「ほら、本人もああ言ってることだし」
「触れって言ってるわけじゃねぇよっ」
再び伸びてきたカズの手は、ジュンの牽制でおいらに届くことはなかった。
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