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２〈side ？〉 ページ2
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突然、空に現れた大きな光の玉。
５色に輝くそれらに、目を奪われた。
巨大な隕石の接近？
いや、それなら
もっと周りの人たちも騒然となるはずなのに
日常的な風景は、その光以外変わることはなかった。
天気予報を伝えるために映された空の画像にも、ハッキリとそれが写りこんでいる。
なのに、流れていく時間は平穏そのもの。
そして気づいた。
それを『視る』ことが出来るのは『俺達』だけなのだと。
───手に取れ！
ドクンと胸が鳴り、頭に響くその言葉に体が反応した。
走り出す。
無我夢中で、蹴り、飛んで、その光に向かう。
自分が手にするべき『色』は何かということも、
そして、
手にしたが最後、この平穏な日常に戻ってこれないかもしれないってことも
光を…『星光』を、見た瞬間に わかっていた。
だけど、走らずにいられなかった。
光を追いかけた。
この手にするために、必死に追いかけた。
「待て！」
そして、待ってろよ！
今すぐ会いに行くから……！
そこにいるはずの
俺は、ひたすらに走り続けた。
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