Blue Ocean ～青色王子に夢中～ (ページ34)

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とある新米探偵の誤算１ページ34

俺の名前は時多駿太郎。
いろいろあって、今は探偵って仕事をやっている。
かなり、俺に合ってるかもね。

フリーターしてるときより、女の子と会う時間が減っちゃったのは残念だけど、そんなことより探偵の仕事のが楽しめたりすることも多いんだ。

今日は、ある人物の身辺調査の依頼。

イイトコのお嬢サマ大学に通っているという彼女は、見るからにおしとやかっていうか、おとなしい感じの黒いロングヘアが似合う美人だ。

そうだなぁ。

俺なら、10分もかからず二人っきりのティータイムに持ち込んで…それから…

ベシッ！

「いてっ」

隣で話を聞いていた天然パーマに殴られた。

「お前、真面目に聞けっ」

「いてぇなぁ～、聞いてますよ、淳平さん」

「嘘つけ！この麗しきお嬢さんをどっかに引っ張りこもうなどと、や～～らしぃこと考えてる顔してたぞ」

(何でばれてんだ？)

「そんなはずないでしょ？」

「いーや！お前は考えてた！顔がだいたいやらしいんだよっ」

「顔のこと言われても、今さら不細工にはなれねえし」

「ハンサムだと自分で自慢してるだろっ」

そんな俺達の会話に、お嬢様はポカンとしてる。

天然パーマと一緒に頭をはたかれ「いい加減にしなさいよっ」と派手派手女の飛鳥に睨まれた。

「こほん。話をすすめましょう」

筑紫さんが彼女に申し訳なさそうに笑いながら、話し掛けた。