Blue Ocean ～青色王子に夢中～ (ページ22)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:216,843 hit

毒舌執事のとある出来事１ページ22

わたくし、影山と申します。

本日は、旦那様の御用を申しつかわりまして、芹沢弁護士という方と接見しております。

もうすぐ成立される企業買収の書類をいただくだけなのですが。

「だから～お前が行ってくれば済む話しだろう？俺は企業法務しかしないって、何度言わせりゃいいんだよっ」

「ですけどぉ～」

先程から、部下にあたる女性の方が乱入されてきて、話しが中断されております。

まあ、わたくしは、お嬢様の事件もございませんし、本日のアフタヌーンティーをとる時間までにおいとまできれば構いませんので、出された新茶に舌鼓を。

「今回の密室は、もう破れたんです！」

ピクッ

「あとは、関係者が集まって、現場で榎本さんのお話を聞くだけなんですよ。」

「…………」

何やら、興味深い言葉が聞こえてまいりました。

「こないだ説明に入れなかったこと、拗ねてらっしゃったじゃないですか～」

「すっ拗ねてなんかいないねっ」

スマートな接遇をされていた芹沢弁護士の変わりようには、鼻で笑いそうになりましたが、そこは押さえるのがマナーでございます。

しかし

「あの、少しよろしいでしょうか」

「はい？」