Blue Ocean ～青色王子に夢中～ (ページ3)

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ヒマワリの恋３ページ3

昔はよく一緒にロケに行くことが多かった。

個人の仕事がたくさん舞い込む３人の事情。

自分がそうじゃないことに凹む日々。

だけど、すぐ側に
いつも優しくてあったかな笑顔があったから、俺も笑っていられたんだ。

「近くで見たら、意外に高ぇな」

ヒマワリの壁を見上げる、俺より少し背が低い君。

抱きしめたら、きっと腕のなかにすっぽり入っちゃうんだろうな。

「うん、高いね～」

カメラの前ではめったに立てない、君のすぐ隣。

ドキドキしながら、同じ言葉を繰り返した。

「『５分で脱出できたら天才』だって」

看板に書かれた文字を指差し、またふにゃと笑う君。
ドキドキが止まらない。

「競争だよ！」

言い終わらないうちに、俺は中へ飛び込んだ。

これ以上は、心臓がもたないよ。

「相葉ちゃん！！ずり～～～よ！！！」

背中に、君の声がとんできた。

ひゃははといつもみたいに笑って。

でも、振り返らないで走りつづけた。↑