81.ともだちに ページ32
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駐車場まで来てから、あらためて、ふたつの花束を受け取った。
「ありがとうございます」
おいらのために、こんなのもったいないなぁと思いながら
それでも、いざ手にすると感慨深いものがあって、
二人に深々と頭を下げた。
「さとし〜♪」
「さとし！」
両手にバラと、
両側からだきつくカワイイおいらの教え子。
「んふふ…// おいら、すんげー幸せモンだな」
どんなに言っても足りないくらいの『ありがとう』が生まれて…
そして、それが笑顔になって 自然に溢れていく。
「くぅ〜/// やっぱり、智先生の笑顔はマキシマムキュート！//」
「智先生、超かわいい♡ 年上でも全然ＯＫだわ〜// っていうか、モロ好み♡」
…………え？
「さとしのせいで、しょーちゃんのコンキが もっとおくれそうだぞ」
「さとし オレのAを幸せにできるんだろうなっ」
なんのこと？
「な、何言ってんだ！和/// 俺の婚期に、智先生は関係ないだろっ」
「やぁね、潤/// 告白もまだなのに〜」
なんで、二人ともモジモジしてるの？
よくわかんないけど、まあいいか。←
おいらは、今の想いを思い切って伝えることにした。
「あの……//」
「ハイ！！」
「……その……よければ、おいらの友達になってくれませんか？」
「！！」
「もちろん今は、先生と在園生の保護者という域は超えちゃいけないとはわかってますが、
できれば…… おいら、この縁を大事にしたいと思ってるんです//」
「…………」
「こ……こんな歳にもなって、
あらたまって『友達になって』なんてカッコ悪いですけど……お願いします//」
「…………」
おいらの言葉に、茫然となってる。
やっぱ、まずかったかなぁ。
「さとし！ それ、どっちにいってんの！？」
「え？」
「二人とも、さとしの上目づかいコーゲキにＫＯされてんじゃねーか。ツミつくりめ(笑)」
「は？」
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作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/
作成日時：2015年12月2日 12時
