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「お前は人間に恋してる。」
は?
「お前は猫だったのに死ぬ間際、人間に恋をしてしまったんだ。」
え、ちょっ、それはありえなくね?
俺の前世…?まあよくわからないけどはただの茶白の野良猫だぞ?
そんな俺が人間に恋するわけ…
わけ…
ないとは言い切れない自分が恥ずかしい。
「でもまあとりあえず!好きかどうかはおいといて。」
ワカタケは俺にそういうと大きなステッキを取り出した。
「お前は人間になってもう一度人生をやり直すチャンスを得た。」
え、まじで?
「これは抽選によって公平に決められたからな。決して俺が彩ちゃんかわいいからとかいう理由で選んだんじゃねーからな。」
はいはい。
嘘くさいけど。
「というわけで!
かけるぞ。」
そういうとワカタケはステッキを大きく振った。
体がじんわりとあたたかくなっていく。
ラベンダーみてーな香りに包まれて…
俺は人間の姿になっていた。
耳もない。
尻尾もない。
ひげもない。
肉球もない。
不思議な気分だった。
まぁ全体的にはいいんだけど…
猫の時に比べて目が見えねーよーな?
「ああ、そっか。お前猫の時すげー目がよかったから今普通でもあんま見えないのか。」
そうワカタケはいうと俺になにかをくれた。
「これは眼鏡っていうもんだ。かけてみろ。」
めがね…?
とりあえずかけてみると俺の視界がきゅうにはっきりとしだした。
すご…
「見えるだろ?」
俺が素直にうなずくとワカタケは満足そうに
「これをかければ大丈夫だ!」
といった。
次の瞬間。
どこからか鐘がなる。
「時間だ。」
そういうとワカタケは俺の肩に手を置いて、こういった。
「がんばれよ、幸運を祈ってる。」
ありがと。
「あ、あとお前には絶対に絶対に守ってほしいことがある。」
わかった。
「それは…」
「どんなことがあっても人間に触れないこと。」
え?
「特にあの子には。」
「触れた瞬間、お前は消える。」
まじで…
「マジだ。」
…おっけ。
「よし。じゃあいってこい!」
そういうとワカタケは俺を渦巻いているよくわからないものに落とした。
おれは…
落ちて…
落ちて…
落ちて…
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ストロベリー - うわぁ……面白いですー!更新いつ頃出来そうですか?早くして欲しいです!って図々しくてごめんなさい。でも、それくらい楽しみです。上杉推しなんで本当に面白い!早く更新して下さい。前回の投稿で2018年?いま、2021年ですよ?ww手抜きすぎじゃない?笑 早くして、 (2021年4月22日 16時) (レス) id: dc18879ee4 (このIDを非表示/違反報告)
上杉奏(プロフ) - ゆゆさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!気に入ってもらえて嬉しい限りです…!!受験生なんで更新はマイペースだと思いますが自分なりに頑張ります!ありがとうございます! (2018年8月22日 8時) (レス) id: 7c3b5f2f13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - この物語、すごく気に入ってます!これからも更新頑張って下さい! (2018年8月21日 10時) (レス) id: 3b4cec5f64 (このIDを非表示/違反報告)
上杉奏(プロフ) - 夢月さん» ありがとうございますw!引き込まれるとかめっちゃ嬉しいです!頑張って書いたかいがあったー!って気がするんでw応援とっても嬉しいです!頑張りますね〜! (2018年8月15日 22時) (レス) id: 7c3b5f2f13 (このIDを非表示/違反報告)
夢月 - 物語に引き込まれる〜って感じです!(笑)面白すぎる!更新頑張ってください! (2018年8月15日 16時) (レス) id: 67f263e71b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:上杉奏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時:2018年8月1日 11時