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Ventiquattro ページ26

森から浜辺に出た時にあった近くの木の根元に革布を敷き、近くに枯葉を敷いて、いつでも動物が来た時に反応できるようにする。

枯葉は少しの衝撃でもよく鳴るから、何かあればすぐに分かるだろう。

疲労のおかげか直ぐに睡魔はやって来て、私の意識はF1レースもびっくりの速さで遠のいた。



思ったよりも何事もなく夜は明けたようで。さざ波の音で目が覚めた。

そんな、文字にすればなんとも爽やかな目覚めに対して実際はすこぶる悪い。体のあちこちが痛いし、疲れが取れた気が全くしない。

あのベッド……いやもう司帝国の藁を敷いた床でさえ恋しい。
多分、先輩の隈もほとんど治ってないどころか、悪化しているだろう。

それでも進まなければならないのだから殊更辛い。近くの小枝を拾ってきて、昨日火を炊いたところに行きまた火を起こす。

十分程してようやく火がついた頃には、隣にいなかった浅霧先輩もどうやら戻ってきたようだった。

先程のあどけなさはもう何処にも見当たらず、何時もの他人(ヒト)に対するカオになっていた。

さすがっすパイセン

入れ違いに近くの川に向かって、水を汲むついでに顔を洗った。やっぱり冷たくて気持ちがいい。

帰りにキノコを少し見つけたので取っていく。
幸いちょこちょこ色んなところに生えているから、遭難しても死ぬことは無いだろう。

また塩で味付けして、もそもそと味気ない朝食を終える。
互いに言葉少なに荷物をまとめて(と言っても私の物がほとんどだが)出発する。

「やっぱりあれは江ノ島みたいでしたね。ならあっちから行きましょ」
「は〜い」

時折高いところに登って現在地を確認する。地図を作っていたとはいえそれはあくまで司帝国内の話であって、そこより先は知らないのだ。

雑談を交わし、また慣れない道に苦戦しながら進んでいく。

ズボンで来ていて良かった。

汗ばんだ肌にくっ付くのは頂けないが、もうそこはご愛嬌ということにしておくしかない。

昼頃だろうか、太陽が真上に昇り流石にお腹も空いてきたところで昼食を兼ねて休憩を取ることにした。

昨晩蒸して保存食にしておいた肉を取り出す。
一応菌とか怖いので焼いておく。
殺菌消毒!コレ大事!

ついでに山菜を見つけたので川で汲んだ水で洗って、革布を鍋代わりにして煮込んでいく。
相変わらず味付けは塩(あとはキノコの出汁)しかないが、ないよりはいいはず。

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_____(プロフ) - 米さん» 米さん初めまして!コメントありがとうございます。文章が硬くなってしまうのが悩みでしたので、そのように楽しんでいただけたのなら幸いです!相変わらずの亀更新ですが、米さん含め、皆様に楽しんでいただけますよう頑張ります。 (2020年4月13日 21時) (レス) id: 0c0dd0f299 (このIDを非表示/違反報告)
- 文章が読んでいて楽しくて、いつも楽しみにしています。これからも陰ながら応援しております。 (2020年4月13日 18時) (レス) id: 2a29b7989a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:____(かせん) | 作成日時:2020年3月26日 12時

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