羅針盤と愛

犬猿の仲 -スングァン- ページ9

　

「ホシや。そこまでにしろ」


ジョンハニヒョンの声に
はっとしたホシヒョンは口を紡いだ

僕はただ、magnumのみんなを応援したかった
だけなのに、まさかこんなことになるなんて

「ごめんな、ホシは興奮すると止められないから」

「いえ、こちらこそ。Aが余計なこと言ってしまってすみません」

ジョンハニヒョンのおかげで
なんとかその場は丸く収まり解散となったが
それ以来ホシヒョンの前ではmagnumの話は禁句となった


「あ〜…こんな感じになるはずじゃなかったのに…」

「スングァナ、まだあのこと気にしてんの？」

「ミンギュヒョン。うん…もちろんホシヒョンのことも気になるけど、Aヌナの事も気になっちゃって…ホシヒョンかなりキツい言い方してたから大丈夫かなって思ってさ」

「まぁ、言い方は確かにキツかったけどホシヒョンが言ってたことあながち間違いでは無かったんじゃねーの？」


ミンギュヒョンはそう言うけど
僕はどうしてもそうやって納得することが出来なかった


「そうだとしても、2人があそこまで仲が悪くなるなんて…なんだか責任感を感じちゃうよ」

「じゃあ2人を仲良くさせれば？」

「どうやって？」

「ほら、あれだよ。ん〜…お互いの良いところを教え合うとか？」

「ホシヒョンの前でmagnumの話したらただでさえ冷めた目で見られるのに！？」

「だってホシヒョンはAヌナの中途半端にアイドルやってるのが嫌いなんだろ？それならAヌナの他の良いところを教えるしか方法ないじゃん」

「Aヌナはあんな風に言われたらホシヒョンのこと嫌いになったよね？ホシヒョンほんとは良い人なのに…絶対勘違いしちゃったよね…」

「てか、そもそもお前Aヌナと仲良くないじゃん！そんなに気にすることないんじゃねーの？」

「それはそうだけど…」


僕はどうしても
Aヌナの最後表情が気になっていた


何も気にしてないって感じだったけど


悲しそうな、
全てを諦めてそうな


そんな顔をしていたような気がしたから

磁石→←衝突

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