【A3!】たるちファンな私は転生して劇団の助監になりました3【茅ヶ崎至】

たるちファン＊穴があったら飛び込もう ページ5

.




｢...ん...ふぁあぁぁ.....もう朝か｣


昨日､至さんと攻防を繰り広げた後､私が土下座をすることで､今日の稽古に体調が良ければ参加してよしとのお達しが下った｡


いやぁ本当に昨日は危なかった｡

左京さんの部屋に行こうとするからなんでか聞いたら手錠借りてくるとか言うからガチで止めたよね｡

この劇団の方々って時々行動がアブノーマル過ぎる｡


｢...よし､熱も下がってるみたいだし､これでいづみたん達も納得してくれるでしょ｡
今の時間...ん?｣


ふと時計を見ると､時計が指していた時間は11時30分...


.....



嘘だろぉぉぉぉぉっっっ!!!??

稽古の時間は休憩も挟んで12時には終わる｡
つまり､今日の稽古の時間はあと30分だ｡


そういえばちゃんと稽古の時間には起きようと思ってかけた目覚ましが鳴らなかった｡

私がぐっすり寝た頃に勝手にオフにしやがりましたね至さん!!



｢そんなことより早く用意して行かなくちゃっっ!!!｣


私は慌ただしくベッドから降り､急いで用意を済ませて部屋を出た｡


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



幸い私は神レベルの速さで準備を終えた(ご飯は抜いた)｡準備にかけた時間はたった3分だ､誰か褒めて((

ちなみに今は稽古場に走って向かっているところだ｡


｢はぁ...はぁ...皆遅れてごめ｣


｢じゃあ､今日はちょっと早いけど､午前の練習はこれで終わります!ありがとうございました!｣

｢｢ありがとうございました!｣｣

｢｣


聞いてください皆さん｡
いつも稽古が終わる時間は12時なんですよ｡
今の時間気になります?11時35分です｡


...


(なんで今日に限ってっっ!!)

｢あれ助監督､いたのか｣

｢何をしていたのかね｡もう稽古は終わったよ｣

｢そんなの私が1番わかってますよ!うわぁぁぁん!!｣


ぎゅるるる...

ショックを受けているというのにご飯を抜いてやってきたせいで腹が空気を読まずになり始める｡穴があったら飛び込みたい｡


｢そ､それより昨日倒れたんだよね?もう体調は大丈夫??｣

｢ああ...その事なんですけど､後で皆に話ときたいことあるんで､他の組も集めてもらえますか?｣

｢うん､分かった!｣

｢とりあえずその前にその腹の音をどうにかした方がいいんじゃないかね｡はっ!!閃い｣

｢すみません誉さん｡今すごくドブの中に沈めたくなりました｣


...昼ご飯食べよ｡

たるちファン＊記憶の鍵となるもの→←たるちファン＊推しとの攻防

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す