君の先輩、腕いいね ページ8
｢着きました。ここが食堂です。｣
案内された食堂の中を覗くと、様々な色の着物を着た生徒達が食事を摂っていた。
善法寺くんと綾部くんが着ていた色と同じものを着ている生徒もいる。
確か六年生と四年生だったか。
｢ありがとう三反田くん、おかげで餓死しなくて済んだわ。｣
三反田くんに向き直ってお礼を述べると、ちょうど三反田くんの名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
そちらを向くと、外で走っていた子と同じ着物を着た少年がこちらへ駆け寄ってきた。
｢乱太郎、どうしたの？｣
｢朝食を食べに来たついでに、委員会のことで聞きたいことがあって…って、あれ？この方は？｣
乱太郎と呼ばれた少年は私を見ると首を傾げる。
委員会のことで、ということはこの子も保健委員会か。
｢初めまして、亜月です。数日前にここに運ばれてきたんだけど、善法寺くんのおかげでここまで動けるようになったんだ。｣
目線が合うようにしゃがみ、自己紹介をする。
やはり保健委員会みたいで、善法寺くんの名前を出すとそこに反応した。
｢伊作先輩が？｣
｢うん、手当してくれたのよ。君の先輩、腕いいね。｣
そう言うと、自分のことではないのに嬉しそうにする乱太郎くん
善法寺くんは慕われているみたいだ
なんだか微笑ましくて、つい顔が緩む
｢乱太郎、亜月さんも朝食を食べに来たんだ。折角ならご一緒させてもらったら？｣
｢え、いいんですか？｣
キラキラとした目でこちらを見る乱太郎くん
私も笑顔で返す
｢うん、いいよ。というか、こちらこそご一緒させて欲しい。｣
やったー、と喜ぶ姿がとても可愛らしい
｢それじゃあ三反田くん、案内してくれてありがとう。回復するまでしばらく学園にいるから、よろしくね。｣
｢どういたしまして。こちらこそよろしくお願いします。｣
手を振って三反田くんを見送り、私達は食堂に入った
メニューにはA定食とB定食の二つが書かれている
どちらかを選ぶ仕組みになっているみたいだ
｢私はA定食にします。亜月さんは？｣
｢じゃあ私はB定食で。｣
二人で注文をすると、その女性に声をかけられた
｢あら、この前運ばれてきた子？元気になって良かったわ。いっぱい食べて怪我も早く治してね。｣
優しく、気さくそうな方だ
｢ありがとうございます。いただきます。｣
笑顔で返し、B定食の乗ったお盆を受け取った
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たると(プロフ) - れなさん» ありがとうございます！少し人見知りだけど芯が強い夢主ちゃん、私も好きです( ˙˘˙ )♡これからも楽しんでいただけると幸いです…！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - あいさん» ありがとうございます……！あと1ヶ月ほどほぼ無更新に近い状態になりますが、更新再開まで気長に待っていただけると幸いです……！ (2022年2月1日 23時) (レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - とても面白いお話で、ストーリーの流れや、夢主ちゃんの性格など、とても好きです☺️更新楽しみにしています！ (2022年2月1日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは 夢小説読ませていただきました 面白かったです‼️ 更新頑張ってくださいね (2022年1月17日 19時) (レス) @page34 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - みぃぷる�鵑気�» とても嬉しいお言葉ありがとうございます…！文章の表現の仕方は意識をしているのでとても嬉しいです。これからも楽しみに待っていただけると幸いです(｡ᵕᴗᵕ｡) (2021年11月26日 17時) (レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たると | 作成日時：2020年7月10日 8時
