10ROUND ページ11
赤「あの…何か話してる途中でした？」
あ「え？あ…まぁ、でも大した話しじゃないし全然大丈夫。」
赤「…。」
全然大丈夫じゃないけど、赤葦くんは
本当に何も悪くないんだもん。
赤「さっきも思ったんですけど、Aさん菅原さんのことよく見てるんですね。」
あ「見てた？え、何で分かったの！？」
赤「…。」
赤葦くんは何も答えない。
あ「と、とりあえず、木兎のところ行こっか？」
うわ…恥ずかしい。
赤葦くんと二人で廊下歩くの新鮮。
とか思いつつ頭の中は恥ずかしさでいっぱい。
赤葦くん、何も答えられないぐらい、
ずっと見てたのかな！？
さすがにそれは恥ずかしすぎる。
思わずため息。
赤「木兎さんのことだから、大事な用じゃないから話してても良かったんじゃないですか？」
私のため息を、"スガと話せなかったから"
と思ったのか、赤葦くんが気を使ってくれる。
あ「…まぁ、一応呼ばれたし。」
"話せなかった"ことより"見てることバレてた"ことの方が堪えてるんだけどね。
赤「ずっと思ってたんですけど、Aさんって律儀ですよね。」
あ「え？」
赤「マネージャーの仕事を一生懸命してるし、たまにプレーヤーより声出してるし。嫌でも頼まれたら最後までやるし…さっき木兎さんからボール出し頼まれたときも。」
あ「そ、そうかなー？」
うわー、そんな褒められないから照れる。
烏野では"潔子美しい"ばっかだし。
あ「烏野じゃ、あんまり褒められないから照れる。」
赤「そうなんですか？」
あ「あ、ほら。みんな大抵、潔子のこと見てるからね。…って、潔子の方がてきぱき仕事こなすしね！」
そうそう、外見だけじゃなくて総合的に見て、
私は潔子に劣ってるんだよ。
…自滅。
赤「そんなことないんじゃないですか？」
あ「え？」
赤「いつも、一生懸命な人って見てるだけでこっちも頑張ろうって思えるし。」
あ「赤葦くんの言葉、元気でる！…まぁ、潔子の隣だと、私のこと見てすらもらえないんだろうけどね！！」
…再び自滅。
今日はいつもに増して自滅スイッチ多い。
赤「…じゃあ。」
赤葦くんは教室の前で足を止める。
赤「…俺はAさん見てますから。」
あ「！」
赤葦くんって、真顔でこんなカッコいいセリフ
スラッて言っちゃうの！？
ガラガラガラ…
教室のドアが開く。
黒「あ、成ちゃん来た。」
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ドッペルゲンガー - やった。両方見れるなんて最高。両方見たいってコメした人ナイスw (2016年4月4日 7時) (
レス) id: 4d0856fca1 (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます(^O^) (2016年4月4日 6時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 私も、スガさん落ちがいいなと思ってます！とても面白い作品でしね(’-’*)♪ (2016年4月4日 1時) (レス) id: 781ad7f50a (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - うたさん» こちらこそありがとうございます！！！ (2016年4月4日 0時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
仁菜(プロフ) - 真弓さん» 両方読んでくださるなんて(;-;)ありがとうございます！！ (2016年4月4日 0時) (レス) id: 8905b0bb0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仁菜 | 作成日時：2016年3月17日 23時
