Goodbye my friend＊JJ＊【２】

正直な気持ち ページ11

―本日の花火大会は全て終了致しました。お帰りのお客様は…



JJ「終わっちゃった、ね」

A「…ね」


花火の煙が残る空を
ぼんやり眺めてる私達。


帰りたくないけど…帰らなきゃ。

私のシンデレラタイムは終わったんだ。



A「…そろそろ帰ろうか？」

JJ「楽しんだよね…Aといると」

A「え？」


相変わらず空を眺めたままのジェジュン。

煙が少しずつ風に流れて
小さな星たちが見えてきた。



JJ「Aってオレの好きなモノとか好きなコト…
おんなじ事多いじゃん？」


同意を求めるように
大きな瞳が私を見つめる。


A「そう、かもね」

JJ「だから……」



風に揺れる木々の音が
やけに大きく聞こえる。


だから…何？

その続きは何を言おうとしてるの？




胸が

ドキドキして
ザワザワする。


期待と不安。


その先を聞きたいけど
聞いちゃいけない気がする。


どうしよう。
次の言葉が出る前に、帰ろうって言おうか。


それじゃなきゃ、私…




JJ「A」



真っ直ぐ私を見つめる眼差しに
ドクン、と胸が大きく高鳴った。

今までに見たことない
真剣な表情のジェジュン。


その瞳には
強い意志のようなものが感じられる。



JJ「Aに話したいことがある」



聞きたいけど
聞きたくない

逃げたいけど

逃げられない




JJ「オレの今の正直な気持ち。話してい？」

現実になってはいけないもの→←シンデレラ・タイム

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す