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youth 14 ページ14
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ご飯を食べていても、お風呂に入っていても、田中先輩の言葉が頭から離れない。
“ そもそも最初から、本命なんて言ってないけど？ ”
もしかして、慎太郎は最初から田中先輩がそういう人だって知ってたのかな。
「...慎太郎に教えよ」
髪の毛を乾かし終わって、慎太郎に送るメッセージを打つ。
“ 田中先輩と別れたよ ”
打ち終わって送信ボタンを押そうとした瞬間、家の外から何やら声が聞こえてきた。
「...あ」
カーテンを開けて見ると、そこにいたのは慎太郎。
と、隣のクラスの女の子。
...もしかして、ジェシーが言ってたことって本当なの？
2人は仲睦まじそうに笑いながら話をしている。
この子も居残り仲間なのかなあ、なんて考えながら痛む胸を押さえた。
「...なに、この気持ち」
嫌な気持ちが広がって、体を支配してしまいそう。
そんなふうに笑うのは、私の前だけにして。
なんて、どうして自分でもこんなことを思ってしまうのかわからない。
「やば、っ」
ぼーっと2人のことを見ていたら、慎太郎と目が合ってしまった。
咄嗟にカーテンを閉めたけど、完全に気付いてたよね。
...この間私が慎太郎に「彼女作ればいいじゃん」なんて言ったからかな。
だから本当にその通り、彼女作っちゃったの？
あんなこと、言わなきゃよかった。
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月3日 22時
