youth 12 ページ12
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「おはよ」
慎「おはよ！」
月曜日、いつものように慎太郎と自転車を漕いで学校に向かう。
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慎「あ、そういやさ」
「うん？」
学校に着いて教室に向かっていると、慎太郎が何かを思い出したように話を切り出した。
慎「今日からしばらく、一緒に帰れないわ」
「え？なんで？」
慎「先生にさーお前しばらく居残り！って言われちゃって」
「うわー、ちゃんと勉強しないからだよ」
慎太郎は授業中いつも寝てるから、成績もそれ相応。
それにしてもしばらく居残りって...先生鬼だな。
慎「あーあ、めんどくせえよなー」
「自業自得だよ」
ジェ「おはよー」
慎「おはよー」
教室に着くといつも通りジェシーのお出迎え。
ジェシーって何気学校来るの早いよね、私より遅く来たことないし。
慎「たろちゃんトイレ行ってくるわー」
ジェ「なあ、ちょっと聞きたいことあんだけど」
「なに？」
慎太郎が教室を出てすぐ、ジェシーがコソコソと話しかけてきた。
...聞きたいことってなんだろう。
ジェ「慎太郎って彼女できたの？」
「え？」
思いもよらなかった質問に、思わず拍子抜けする。
「なんで？」
ジェ「昨日六石駅の近くで女の子と歩いてたから」
「それ本当に慎太郎だった？」
ジェ「いやー混んでたけど、多分慎太郎だったと思うんだよな」
...少し胸が痛んだのは、なぜ？
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月3日 22時
