ハナミズキ 2 (ページ7)

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いっぱいキスしよう7 ページ7

次の日、早速俺はマネージャーにスケジュールの確認をした。

マネージャーは分厚い手帳をペラペラとめくり、人差し指でページをなぞりながら指を止めた。

”来週なら。。。木曜と金曜が取材だけなので夕方で終わりますね。その日は朝もお昼前からでゆっくりですよ”

「そっか。。。ありがとう。」

思わず口元が緩んだ。
ラッキーーーー！！
早くAに伝えなきゃ。

２日も早く帰れる。
２日も一緒にいれる！！と、思う。
Aに用事がなければ(笑)

そう、まだ喜ぶのは早いか。
落ち着け、俺。

緩んだ口元を隠すように手でその場所を覆う。
それをマネージャーが見逃すはずもなく

”好きな人でも出来ましたか？”

と聞かれた。

胸の真ん中が、どきーーーーん。。。として、あたふたする。

「あ、そんなことなです。大丈夫。」

いや、大丈夫ってなんだよ。
返事がおかしい。
怪しまれるっ。

”ここまで二人三脚で来たんです。分かりますよ(笑)何かあったら窪田正孝を全力で守ります。今まであんなに努力を重ねたんですから。それを水の泡にはしませんよ、安心してください。”

「ありがとう。でも、本当に違うから(笑)」

そう。。。
マネージャーは俺の仕事の上のマネージャーであって俺達のマネージャーではないから守ってくれるのは俳優の俺だ。

その辺にちょっと違和感を感じつつ。
まぁ、そうだよな。。。と納得する。

思い出した。
マネージャーの言ってること、Aと同じだよ。。。

なんだか、目が覚めたような気分。

俺たちのことは俺が全力で守らないと。

俺が守るものはAだから。
守りたい。