ヒューマンバグ大学短編集４！ (ページ7)

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続きですページ7

『なんでそんなこと言うんだよ…。』

消え入りそうな声で男が呟く。Aはその声にすら吐き気を催した。そして、なぜだかAはそれが夢であると気付いた

(早く醒めろ！醒めろ！早く…！)

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相良「起きろ、おい。」

「…さめろ…」

相良「おい、起きろっての…。おいっ…てめ…おい！A！」

「っ！？」

相良「やっと起き…ゔっ！？」

ガバッと飛び起きたAは、隣で横になってAの体を揺すっていた相良に勢いよく飛びついた。
突然飛びつかれた相良は当然体制を崩し、ゴンッという鈍い音を立てて壁に頭をぶつけた。

相良「ってぇな…」

相良は文句を言ってやろうと口を開くが、胸板に感じた微かな震えと、瞳からこぼれおちた涙を感じると、それ以上何も言うことはできなかった。

相良(…調子狂うんだよ…)

涙を流していることに気が付いてからは、相良の苛立ちはもうどこにもなくなっていた。
不思議と浮かんだ考えは(いつものように笑ってほしい)という思いだけだった。
とはいえ、相良は何をしたらいいかが分からなかった。

「…ごめん…」

ポツリと涙声で呟かれた言葉に胸が苦しくなる。

相良「あー…」

うまい言葉は出てこないので、無言でAを強く抱きしめた。
そして泣き顔を見られるのはAは嫌がるだろうと、顔は見ないように視線だけそらし、片手で背中をそっとさする。

「そ、颯誠…」

相良「…別に何も言わなくていんだよ。…泣きたきゃ泣きゃ良いんじゃねぇの。まぁ、今なら俺しかいねえし…」

「…ありがとう。」

そうしてAが落ち着いて眠った頃、そっと手を離した。

相良「こいつもこんな顔すんのなぁ…」

そう呟いて、Aの目尻に残った涙をそっと拭い、眠りにつくのだった。