〜泣き顔より笑顔〜 一条夢/ギャグ/甘 ページ38
太郎「あの化け物は俺がひきつける…。先に逃げるんだ」
花子「そんな…！そんなの駄目よっ」
太郎「大丈夫だ、必ずあいつを撒いて合流する…助かるためにはそれしかないんだ。さぁ行って…時間がない。」
花子「太郎っ…！」
太郎は走って花子から化け物の気をそらす。
太郎「さあ来いよ化物！」
そして化物と対峙するもかすり傷一つ付けられず呆気なく死ぬ太郎
太郎「ぎゃあああ」
花子「太郎っ…！」
〜なんやかんやあってから流れるクソダサエンディング〜
ーーーーーーーー
一条side
ある日の夜、たまには泣ける映画でも観ようという事になり、俺とAはAが借りてきた映画を二人で見ていた。
A曰くホラーだがなかなか悲しい恋人同士の話…らしい。
「…うぅ…太郎……」ｸﾞｽｯ
一条「…」
「どうしました…？」
一条「泣けるか…？これ」
「だって…太郎…怪我してるから逃げ切れないのを分かってて、それでも時間を稼いで花子ちゃんを逃がすために…あんなに無惨に…」ｽﾞﾋﾞ
マジかよ。
思わずブルーレイディスクの入ったケースを手に取り見つめる。
太郎と花子って…もうタイトルから酷いんだが
一条「いや悪い、俺は全然、泣けないわ」
俺は何のお笑い映画かと思ったんだが…。
「えぇ…私もう2回目ですけど涙とまらないですよ…」ｸﾞｽｯ
…ち●まる●ちゃんの野●さんの兄貴とその彼女みたいなんだが…しかもかなりの大根役者だったぞ？
一条「…そうか…。」
まさにテンプレだけで作られた映画だな…よく作ろうと思ったもんだ…。
「…康明さんはどうします？」
一条「なにが？」
「もしあんな化物に追い掛けられたらですよ。太郎みたいに自分犠牲にして、一人に…しないですよね…？」
俺ならやりそうだ、とでも言いそうな顔で不安そうに俺を見つめるAを見て堪えていた笑いが込み上げる。
一条「それは…仮にAと二人でいたら、か？」
「まぁ…そうですね」
何を言い出すかと思えば…俺の答えは決まってる。でもその前に大事な部分を訂正させとかねぇとな。
一条「そもそも追い掛けられねぇよ」
「えっ…えーそんなこと言ったら元も子も…」
一条「俺にでも、Aにでも、襲い掛かってきた時点でそいつはその場で死ぬだけだ。追い掛けられるより先に俺がそいつ殺すから、追い掛けられる事なんかありえないよーん」
「康明さん…」
わかりきったことだろ？そう言って頭を撫でれば、Aは楽しそうに笑った。
〜卑怯者でも時には〜 相良夢/甘? ※暴力、オリキャラ注意→←続きです
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ゆう - 一条さんのプロポーズに惚れました！！！！ (2022年11月1日 18時) (
レス) @page33 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 一条さぁぁん！！プロポーズが素敵ですぅぅ！！ (2022年8月6日 6時) (レス) @page33 id: e9f5fada24 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 一人一人の話が長くて好きです！更新待ってます( ^ω^) (2022年7月13日 15時) (レス) @page7 id: 52318af24f (このIDを非表示/違反報告)
夢女子うさこ - 嗚呼嬉しいです相良さんいないの多かったので嬉しいです！ (2022年5月29日 23時) (レス) id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2022年5月27日 13時
