警戒心 ページ9
Aside
それから1週間、あの人、、
中務先輩に会うことは無かった。
あの本屋でバイトしてるってことは
あの辺に住んでるってことだし、
家の近くで会うかもしれないな、なんて
思ってはみたけど
会ったところで話すことも無い。
学校でも、先輩とはほとんど関わることないし
きっとこれからも時々会う程度だろう、
そう思って過ごした。
一方、白濱くんとはよく話すようになった。
って言っても、向こうから必要以上に話しかけられるだけ。
正直言って、うざったい。
「あ!Aちゃん!」
『うわ、まただ、』
「ほら、Aそんなこと言わないの笑」
夏恋といると目立つのか、
少しの隙間からでも私を見つけ、声をかけてくる。
今だって。
他の女の子が呼んでたじゃん?
え?聞こえてないの?
『ねぇ、呼ばれてるよ、白濱くん』
「あぁ、、別にいいよ笑」
『かわいそ。』
女ったらし。
初めて会った時についてしまったイメージは
今も消えずそのまま。
申し訳ないとは思うけど、しょうがないとも思ってる。
だって、そうだもん。そうにしか見えない。
「Aになんか用でもあったの?」
「いや、特に何も?笑」
『はい、?』
夏恋と私はただ固まるしかない。
『じゃあやっぱあの子のとこに...』
「あぁ、!Aちゃんに、会いたい気分だったわけ。ね?そういうこと。」
『あっ、そ。』
無駄に顔はイケメンだから
こういうの、なんていうか、、
やめて欲しい。
そんな嘘っぽいこと、言わないでほしい。
「ねぇ白濱、私たちちょっと行くとこあるから。」
「え、あぁ、そっか。じゃあまた。」
『、ん。』
やっぱりこの人にはまだ警戒心しかない。
・
108人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜嵐LOVE - やっぱり面白すぎて何回も読みに来ちゃいますね、ゆっくりで良いので更新頑張って下さい! (2020年6月7日 7時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 応援してます更新頑張って下さい (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - この物語めっちゃ好きです (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たらこ | 作成日時:2020年1月2日 9時