MTCといろいろしたい！

28.・【Crazy M】 ページ30

理鶯さんver.です



「A、済まない、待たせてしまったか」

デートの待ち合わせの時間ぴったりに現れた彼。貴女が首を横に振って『私が楽しみすぎて早く来ちゃっただけ。全然待ってないよ！』と笑顔を向ければ、彼もわずかに微笑んで、ありがとうとこぼす。


基本、貴女の意思を尊重してついてきてくれるので、どこか行きたい場所はないかと尋ねると、

「小官の行きたい場所は、Aの行きたい場所だ。貴殿の楽しそうな顔を傍らで見られるのなら、小官はどこでも構わない」と貴女の頭を撫でる。
遠慮なく貴女自身の思うままにデートをしましょう。その言葉通り、どこにだって付き合ってくれます。
彼のためにアクセサリーを買ってあげると、嬉しそうな顔をしてお返しにとお揃いのアクセサリーを買ってくれる。


太陽が真上に昇った頃、そろそろお昼を食べる予定のレストランへと歩みを進めようとすると、目の前には貴女の見知った人物が二人。それらが自分の両親だと認識した途端、貴女の呼吸は乱れてしまう。

「っ、A、落ち着け、小官がついている」

膝から崩れ落ちた貴女を見て、珍しく彼が動揺の色を顔ににじませる。貴女の意識と呼吸を確認し、背中をさすり、落ち着きを取り戻せるようたくさん声をかけてくれる。両親のことはガン無視。しかし両親が貴女に触れようとすれば、その腕を折ってはいけない方向に曲げ、

「貴殿ら…否、貴様らは、Aに虐待をしたクソ野郎だな。これ以上Aに近づくのならば、この腕をもいで調理するが」

と、鋭い目線で両親を牽制し、腕から力が抜けると手を離し貴女の介抱を続ける。それでも両親が諦めなければマイクをちらつかせる。

呼吸を落ち着けた貴女が、『ごめんね、もう大丈夫だよ』と言うと、そうかと頷いた後、今日はもう帰ろうと言われる。その日の残り半日の過ごし方は貴女の返答次第。どちらにしろ彼は飽くことなく貴女のそばにいて気遣ってくれる。


両親のことは秘密裏に調べ上げて銃兎さんに任せる。



リクエストありがとうございました！


　

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