3〜KFC〜 ページ5
A「ふぅ〜・・・。あいつらも結構やるんだぜ？アッキーも見ればわかるって！」
ボールを両手で持ちながら、Aは明るく言った。
＊＊
「まこちゃん！シュートだ！」
「オッケー！」
場所は変わって河川敷。
今は少年サッカーチーム『ＫＦＣ』が練習をしているところだ。
まこと呼ばれた少女の蹴ったボールをキャッチし、褒めの言葉を掛けるA。
竜介「よーし見とけ！俺の必殺シュート！！」
蹴ったボールはあさっての方向へと飛んでいき、見るからにワルそうな二人組の目の前に。
A「！！」
竜介「あ、やべ・・・」
言葉を濁したが後の祭りだ。
―――そして、そんなやり取りを上から見ている少年がいた。
不機嫌そうに眉根を寄せ、黙ったまま成り行きを見る。
不良達はボールを蹴った犯人探しを始めようと、子供達のほうへズカズカと歩き出した。
A「大丈夫ですか！？すみません、おどろかせ―――かはっ」
不良の一人がAの腹を蹴った。その痛みに耐えられず膝から崩れ落ちるA。
しかし、そんな事はお構い無しだ。背の高いほうが、Aの前髪を掴んで、自分のほうへ
顔を向かせる。
「へ〜ぇ、上玉じゃねえかぁ。どうだ？これから俺らと一緒に楽しいコト、しねえか？」
ニヤッと嗤いながら舌を出す。
Aは恐怖で背中がゾクリ、と震える。
「そうだ安居さん、お手本を見せてやっちゃあどうです？」
「お、いいじゃねえか。お前はちょっと待ってろよ」
A「うわっ・・・！」
秋「(人1)！！」
Aを乱暴に突き飛ばし、
A、少年「「！！」」
少年とAは目を見開き、ボールを睨む。
安居と呼ばれた不良の一人が、ボールに唾を吹きかけたのだ。
そして、勢いをつけて蹴る。
そのボールが、ベンチにいたまこのほうへ飛んでいく。
まこ「―――！！」
A「まこっ・・・！」
もうだめだ、そう思ってまこが目を瞑ったとき。
バシィッ！！
大きな音を立て、成り行きを見ていた少年がボールを蹴り返す。
それが安居の顔面にクリーンヒット。
「や、安居さん！この・・・！！」
少年は不良の凄みにも気迫負けせず、肩越しに睨む。
たちまち不良は震え上がり、安居を背負って逃げていった。
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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空中浮遊(プロフ) - トームさん» ありがとうございます！実は、千波さんは私に仲良くしてくれてるいっこ上の先輩(女)をモデルにしています！ (2016年1月6日 22時) (
レス) id: e8df5f8652 (このIDを非表示/違反報告)
トーム - 千波先輩、いい人ですね♪(´ε｀ ) (2015年12月14日 17時) (レス) id: 9b623c4ab2 (このIDを非表示/違反報告)
空中浮遊(プロフ) - トームさん» ありがとうございます！！ (2015年12月10日 17時) (レス) id: e8df5f8652 (このIDを非表示/違反報告)
トーム - 面白い(≧∇≦)bこれからもがんばってください！ (2015年12月9日 21時) (レス) id: 9b623c4ab2 (このIDを非表示/違反報告)
空中浮遊(プロフ) - 閲覧症:奇行系クリーチャーさん» コメありがとうございます！面白いだなんて・・・本当にありがとうございます！閲覧症:奇行系クリーチャーさんの円堂成り代わりの作品みてます！風丸とのくだりが私的に好きですｗ (2015年10月6日 20時) (レス) id: e8df5f8652 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空中浮遊 x他1人 | 作成日時：2015年9月25日 21時
