・ ページ26
そのとき、ガッッシャーーーンと凄まじい音が響いた。
「え、何の音…？」
隼人「…っ、たぶん、美術室だ」
隼人くんに促されて美術室に行くと、
入り口に茅野さんと唯月が立っていた。
二人の間から美術室の中を覗くと、
そこには、鉄パイプを持って恐ろしい形相をした先生が、里見くん達の前に立っていた。
先生「次何かアクションを起こしたらペナルティーだからな」
・
・
石倉「いってぇー！！！！！」
キーーンと耳元で石倉くんの悲鳴にも近い声がこだまする。
唯月「おとなしくしろよ、Aが手当てしてくれてんだから」
石倉「うるせぇ！いてぇもんはいてぇんだよ！！」
「まあまあ、はい石倉くん、終わったよ」
石倉「…おう、さんきゅ」
須永「俺も頼む」
今、私達は教室でおとなしく待機している。
隼人くん達のケガがあまりに痛々しいので、私は先生に救急箱を貸してくださいとダメ元で頼みに行った。
すると、案外すんなり貸してもらえたので、今、3人の手当てをしているのだ。
須永「いてて。Aちゃん、もう少し優しく」
「あ、ごめん、痛かったよね…？」
強く肩をぶつけた須永くんは少し動くだけでも相当痛そうだ。
隼人「ちっ、絶対痛くないだろ…」
隼人くんがそう呟いた声は、しっかりと私の耳に聞こえていたが、あえて聞こえていないふりをする。
「はい、終わり。お大事にね」
須永「ありがと」
「どういたしまして」
救急箱を持って立ち上がり、教室を出ようとすると唯月に引き止められた。
唯月「返さなくてもいいんじゃない？あいつらのことだから、またケガするかもしんないし」
唯月の言葉に、それもそうか、と納得した。
いや、そうならないように…これ以上ケガしないように見張ってるつもりだけど。
また必要になるかもしれないなら、そう思って教室に置いておくことにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 376人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コロ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！そう言っていただき嬉しいです。私も甲斐くんが好きすぎてやばいです、3Aロス…。 (2019年3月29日 16時) (
レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君と海斗君と賢君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コロ | 作成日時：2019年3月24日 16時
