【3年A組】キミのひみつ

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［回想］




それは3年生になってまだ1ヵ月も経っていなかった頃のことだった。





唯月「A、今日パフェ食べに行こ？」






「唯月、ごめん。今日用事があって…」






唯月「あー、そっか、じゃあ愛華誘うわ。じゃあね」






早足に教室を出ていこうとする唯月。






「ちょちょちょ！今日は無理だけど、私もパフェ食べに行きたい！！」






唯月の制服の裾を掴んでそう言うと、唯月は少し驚いた表情を見せた。





「だから、今度愛華も誘って3人で行こ？それじゃ、ダメかな…」








ちょっと、ちょっとだけね？






あざとい。と思われるのは嫌だから本当にちょっとだけシュンって落ち込んでみせると、唯月は笑って「しょうがないなあ」って言ってくれた。






唯月「じゃあ、来週の水曜日は？私だって暇じゃないから来週が無理なら「わかった！！」







唯月が言い終わる前に飛び付く。







「ふふっ、来週の水曜日が楽しみ！！」






るんるんってしてると、唯月が呆れ気味にため息をつく。






でも、その顔は少し嬉しそうにも見えた。







唯月「ていうか、あんた、用事あんでしょ？いいの？こんなのんびりしてて」







「あっ！！そうだよ！行かなきゃ！！唯月、また明日！！」







バッグを持って急いで教室をあとにする。









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あわただしく廊下を走って行く音が遠退いたあと。









教室にひとり残った諏訪はふっと笑って呟いた。








唯月「ほんと、へんなやつ」

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